建築の魅力
~ル・コルビュジエ、吉阪隆正、大学セミナーハウス~
ル・コルビュジエといえば、主にフランスで活躍した、近代建築の世界的巨匠として知られます。彼の作品、上野の国立西洋美術館が世界文化遺産に指定されたことは記憶に新しい出来事ですが、彼のもとで修業した日本の有名建築家が三人います。一人は東京文化会館や都美術館を設計した前川国男、二人目はアンスティテュ・フランセ東京や新宿駅西口広場設計の坂倉準三、そして三人目が敗戦後第一回のフランス政府給費留学生として渡仏した吉阪隆正です。
前川、坂倉が建築文化に多大な貢献をしたのは言うまでもないことですが、吉阪隆正もこれに劣らず日本の建築界に大きな遺産を残しました。その一つが八王子市にあるこの大学セミナーハウスで、楔形の本館はじめ様々のユニークな形の建築物が並び、周りの自然に溶け合って見事な景観を作り上げています。
1965年に開館したセミナーハウスもすでに50有余年、数多くの教育関係者や企業のご協力で連綿と続いています。2017年、八王子市最初の東京都選定歴史的建造物に選ばれたことを誇りに思います。
前川、坂倉が建築文化に多大な貢献をしたのは言うまでもないことですが、吉阪隆正もこれに劣らず日本の建築界に大きな遺産を残しました。その一つが八王子市にあるこの大学セミナーハウスで、楔形の本館はじめ様々のユニークな形の建築物が並び、周りの自然に溶け合って見事な景観を作り上げています。
1965年に開館したセミナーハウスもすでに50有余年、数多くの教育関係者や企業のご協力で連綿と続いています。2017年、八王子市最初の東京都選定歴史的建造物に選ばれたことを誇りに思います。
大学セミナーハウス 館長 鈴木康司
2017年3月
東京都選定歴史的建造物に選定
2017年5月
ドコモモジャパン 選定プレートの贈呈式
2017年5月
ドコモモジャパン 選定プレート 記念撮影
コラム
創立の理念のもとこれを表現した建造物と事業が脈々と受け継がれ、2015年に開館50周年を迎えた大学セミナーハウスは、世界的な建築家であるル・コルビュジエの教えを受けた吉阪隆正の設計です。ことに、「大地に知の楔(くさび)」をコンセプトとした本館は、建築としての評価も高く、1999年に「日本におけるモダン・ムーブメントの建築No.019」として、DOCOMOMO Japanより選定されました。さらに50年という歴史的価値も加わり、2017年3月には「東京都選定歴史的建造物」にも選定されています。
大学で建築を学ぶ方々の研究対象としてはもとより、映画撮影等のロケーション、関心を寄せてくださる近隣の皆様にご見学をいただくことも増えました。
*見学をご希望の方は、本館1Fフロントへお申し出ください。
大学で建築を学ぶ方々の研究対象としてはもとより、映画撮影等のロケーション、関心を寄せてくださる近隣の皆様にご見学をいただくことも増えました。
*見学をご希望の方は、本館1Fフロントへお申し出ください。