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村の日々

開館して、幾年もたたぬある日、飯田さんにお会いしたが、あなたがたは大学ではないけれど、準会員校なみにどうぞとお誘いをいただき、今まで神学校教師会や研究会、教会の全国規模の研究会にとお世話になってきた。それは飯田さんの思想に共鳴したからだ。

高校まで、榛名山麓で暮らしていたので、水は井戸、炊事や風呂は薪であったから、勉学で上京し、やがて牧師として御茶の水の教会に仕えるようになっても、木々や土は懐かしかった。

初めの頃は、ユニットハウスに泊まり、洗面所は外であった。勿論、電灯はなかったから、ある暗い朝、間違ってベンゲイを歯ブラシにつけて口に入れ、あわてた懐かしい思い出もある。

深い思索は大自然に抱かれるときに可能になると信じている。
環境はすっかり変わったが、それでも、朝に夕に若者に峠道を考えながら歩いて欲しいと元若者は願っている。
はるなキリストの教会牧師、千人会会員
小幡 史朗