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大学セミナーハウスの思い出

私が大学セミナーハウス主催のセミナーに参加したのは、1979年の秋か翌年の冬だったように記憶している。「南北問題」がテーマで、講師は東京大学経済学部教授の森田桐朗先生(故人)他で、著書を通してしか知らない先生方に直接お会いして講義を聞けたことに感動した。
卒業論文で南北問題について書こうと決め、2/3位書き終えていたが、講師の話や、セミナーに参加した各大学の学生との議論の中で、自分の理解が不足していることを痛感し、セミナー終了後書き直して大学に提出した。

卒業後、私は郷里の新潟県に戻り、大学の職員として入試広報業務を担当している。
グローバル化や少子高齢化の進展で、これからの学生に求められる能力は、自分の頭で考え解決策を見出していく力と言われている。
一方で、少子化のためか、受験生も保護者も内向き・地元志向の者が増えているように感じ、日本の将来に少し不安も感じている今日この頃である。
長岡技術科学大学入試課入試広報担当、千人会会員
泉 敏彦