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セミナーハウスの思い出

大学セミナーハウスとの出会いは、もう40年前の事になります。私は、大学院修士課程に入ったばかりでした。誰かの勧めでも、誰かの連れでもなく、ただ1人、物足りなかった学生時代のなにかを取り戻せたらという期待で参加しました。その時の共同セミナーのテーマは、実存哲学でした。学園紛争が漸く終息して、落ち着いてきた頃で、何を支えにしていけばいいのか、手探りの日々でした。芸術の楽しみ、新しい社会主義、近代の冒険、中世ヨーロッパの社会と生活、...。そのうちに共同セミナーの参加者として、どこかであったことのある顔と遭遇、それも何度かめとなると、徐々につながりも出来てきて、それが学生年輪の会の始まりでした。

いま子どもが、地元のまちおこしやボランティアグループのネットワークづくりをしていますが、自分の歩いてきた道を踏襲しているみたいで不思議な感じがします。
藤田保健衛生大学医療科学部看護学科・特任教授、千人会会員
石川 道夫