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大学セミナーハウスと私

学セミナーハウスとくればまず芳賀徹先生を思い出す。
昭和48年4月に東大の駒場に入学した僕は、比較文化の全学ゼミナールに参加した。当時少壮の学者として活躍中の芳賀先生が担当された。そして早速泊りがけで議論するセミナーハウスに連れて行かれた。そこでは学問のぜいたくさや議論の面白さを学ばせて頂いたように思う。
そしてハウスの食堂に、大浜信泉、飯田宗一郎先生の筆になるワーズワースの詩、 「Plain living and   high   thinking. 思想は髙潔に生活は簡素に」がかけられていたのを思い出す。

セミナーハウスは僕に学問の在り方や生きていく指針を教えてくれたように思う。そしてそれは質素な生活とともに精神の貴族性に通じるものなのだろう。
千人会会員
生山 智己