スペシャルコンテンツ

大学セミナーハウス開館50周年に寄せて

深く人家も稀であった野猿峠に「大地に楔を打ち込んだような」と形容された倒立正四角錐の本館を象徴とする大学セミナーハウスが開設された時には、素晴らしい施設が出来たものだと嬉しかった。
以来、様々な形で利用させていただき、評議員を務めさせていただいたこともあった。
今も関わりを持つ事業として「国際物理オリンピック」に派遣する日本代表の高校生の合宿研修で毎年12月と3月に利用させていただいている。

この50年の間にセミナーハウスを取り巻く自然環境は大きく変わったが、その利用者である大学もそれ以上に大きく変わった。その変化が進歩なのか変容なのか頽廃なのか、篤と考え見極める場を、大学セミナーハウスには提供し続けていただきたいと願っている。
電気通信大学名誉教授、千人会会員
有山 正孝