第44回 大学職員セミナー
「ジェンダー・セクシュアリティに関する大学のD&Iと環境整備-実例から考える課題と展望-」
実施報告
期日 | 2023年10月27日(金)~28日(土) |
---|---|
会場 | 大学セミナーハウス |
主催 | 公益財団法人大学セミナーハウス |
後援 | 大学コンソーシアム八王子 |
協賛 | 公益社団法人学術・文化・産業ネットワーク多摩 |
参加状況 11校 11名
神奈川大学、慶應義塾大学、中央大学、津田塾大学、東洋大学、獨協大学、日本女子大学、法政大学、防衛大学校、武蔵大学、早稲田大学(各1名)
開催趣旨
皆さんの大学ではLGBTQの学生にどう向き合えているでしょうか。
高等学校までの教育では、LGBTQをはじめとしたダイバーシティについて授業が持たれ、制服のジェンダーレス化も珍しいことではなくなってきました。そのような環境で過ごしてきた高校生が大学で学ぶ時代になった今、大学はどうあるべきでしょうか。
私が今回のテーマに出会ったのは1枚のチラシからでした。当時キャリアセンターに在籍しており、課内の回覧文書に「レインボークロッシング」というLGBTQの学生を対象とした就職フォーラムの案内があり、虹色のデザインに目を引かれました。日程が空いており大学の近くの会場だったことから、深く考えずに参加しました。そこで知ったことは、自認の濃淡にもよりますが5%から15%の人がそのことで悩みを抱えていること、出展していた企業(多くが外資系)が様々な取り組みをしていることでした。私の大学は学生数が約2万人です。1000人から3000人の学生が悩みを抱えているかもしれないことを知り、驚くとともに私自身が業務として向き合えていないことを痛感しました。
今年は日本でG7が開催されましたが、4月現在では先進7か国で唯一主催国がLGBTQの権利保障がない国として取り上げられています。一方、パートナーシップに関しては多くの自治体(市区町)が制度を持つようになってきました。また、機会をいただき全国の私立大学で就職指導を担当する職員、採用を担っている企業の人事担当者との懇談会で前述のフォーラム主催団体に講演をお願いしました。そこで知ったことは多くの大学がまた大学生を採用する企業がこの課題にどう取り組んだらよいのか暗中模索である現実でした。日本国内の行政単位でも、また初等・中等・高等教育機関でも、この課題への様々な取り組みに温度差があることは今回のテーマの解決の困難さを物語っていると思います。
本セミナーでは中央大学ダイバーシティセンター長島先生を中心として、複数大学で現場に携わっている方の取り組みを知ることができ、今回のテーマについてより深く学ぶ機会になると確信しています。LGBTQの悩みを抱え学生生活を送る学生に、大学職員として知ることにより少しでも寄り添うことができればと考え本セミナーを企画しました。今回のテーマを共に考え、様々な大学のグッドプラクティスを共有できれば幸いです。皆様の参加をお待ちしています。
高等学校までの教育では、LGBTQをはじめとしたダイバーシティについて授業が持たれ、制服のジェンダーレス化も珍しいことではなくなってきました。そのような環境で過ごしてきた高校生が大学で学ぶ時代になった今、大学はどうあるべきでしょうか。
私が今回のテーマに出会ったのは1枚のチラシからでした。当時キャリアセンターに在籍しており、課内の回覧文書に「レインボークロッシング」というLGBTQの学生を対象とした就職フォーラムの案内があり、虹色のデザインに目を引かれました。日程が空いており大学の近くの会場だったことから、深く考えずに参加しました。そこで知ったことは、自認の濃淡にもよりますが5%から15%の人がそのことで悩みを抱えていること、出展していた企業(多くが外資系)が様々な取り組みをしていることでした。私の大学は学生数が約2万人です。1000人から3000人の学生が悩みを抱えているかもしれないことを知り、驚くとともに私自身が業務として向き合えていないことを痛感しました。
今年は日本でG7が開催されましたが、4月現在では先進7か国で唯一主催国がLGBTQの権利保障がない国として取り上げられています。一方、パートナーシップに関しては多くの自治体(市区町)が制度を持つようになってきました。また、機会をいただき全国の私立大学で就職指導を担当する職員、採用を担っている企業の人事担当者との懇談会で前述のフォーラム主催団体に講演をお願いしました。そこで知ったことは多くの大学がまた大学生を採用する企業がこの課題にどう取り組んだらよいのか暗中模索である現実でした。日本国内の行政単位でも、また初等・中等・高等教育機関でも、この課題への様々な取り組みに温度差があることは今回のテーマの解決の困難さを物語っていると思います。
本セミナーでは中央大学ダイバーシティセンター長島先生を中心として、複数大学で現場に携わっている方の取り組みを知ることができ、今回のテーマについてより深く学ぶ機会になると確信しています。LGBTQの悩みを抱え学生生活を送る学生に、大学職員として知ることにより少しでも寄り添うことができればと考え本セミナーを企画しました。今回のテーマを共に考え、様々な大学のグッドプラクティスを共有できれば幸いです。皆様の参加をお待ちしています。
(企画委員長 神山正之)
開会式
第41回(2020年)から第43回(2022年)まで、オンラインセミナーを開催して参りましたが、今年度(2023年)は再び 対面合宿型のセミナーを開催することができました。
開催に当たりましては公益社団法人学術・文化・産業ネットワーク多摩の協賛と、大学コンソーシアム八王子の後援をいただいております。
初めに、大学セミナーハウス山本眞一担当理事 より挨拶がありました。続いて、大学職員セミナー企画委員長の神山正之氏より趣旨説明と進行について説明がありました。
開催に当たりましては公益社団法人学術・文化・産業ネットワーク多摩の協賛と、大学コンソーシアム八王子の後援をいただいております。
初めに、大学セミナーハウス山本眞一担当理事 より挨拶がありました。続いて、大学職員セミナー企画委員長の神山正之氏より趣旨説明と進行について説明がありました。
開会挨拶:大学セミナーハウス担当理事 山本眞一
趣旨説明:大学職員セミナー企画委員長 神山正之
【事前課題発表・意見交換】
事前課題として、以下の2点を予めA4判1枚程度にまとめてご提出いただいておりました。
各自、提出した内容に沿って発表を行いました。尚、各自の発表で時間が押してしまったため、意見交換はグループディスカッション、情報交換会等で行うことになりました。
(課題1)
自分の大学でダイバーシティ&インクルージョン関連の取り組みがあるかどうか、あるとしたらどういうものがあるかを調べて記載してください。
(課題2)
参加者ご自身が大学職員として今回のテーマについてどのような課題認識を持っているかを簡単にまとめてください。
各自、提出した内容に沿って発表を行いました。尚、各自の発表で時間が押してしまったため、意見交換はグループディスカッション、情報交換会等で行うことになりました。
(課題1)
自分の大学でダイバーシティ&インクルージョン関連の取り組みがあるかどうか、あるとしたらどういうものがあるかを調べて記載してください。
(課題2)
参加者ご自身が大学職員として今回のテーマについてどのような課題認識を持っているかを簡単にまとめてください。
【基調講演】
テーマ | ジェンダー・セクシュアリティに関する大学のD&Iと環境整備—実例から考える課題と展望 |
講演者 | 長島佐恵子 (中央大学法学部教授・中央大学ダイバーシティセンター運営委員長) |
【基調講演 要旨]
日本の大学においてもD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)やダイバーシティ推進と呼ばれる取り組みへの関心が年々高まっています。LGBTQなど性の多様性に関する取り組みもその中の重要な領域ですが、どのような形で始めるか、何を目指すべきなのか、戸惑う声もよく聞かれます。
本講演では、2020年4月に設立された中央大学ダイバーシティセンターを実例として紹介し、教職協働で学生支援のためのD&Iに取り組んできた成果と課題についてお話しします。理念と現場の両面で、多様な人たちが豊かに学ぶ環境を創るために知っておくべきことを確認し、大学で働く一人ひとりに何が期待されるのか、共に考えたいと思います。
【講師プロフィール】
東京大学および英国ヨーク大学大学院で学んだ後、2006年に中央大学法学部に着任。専門は文学におけるジェンダー・セクシュアリティの表象研究。着任以降、多様な性を生きる人々が共に学び働くことのできるキャンパス作りを考えてきた。2017年より全学的なダイバーシティ推進に携わり、ダイバーシティセンター設立後はジェンダー・セクシュアリティ領域を中心に、広くD&Iの取り組みを続ける。著作に『LGBTをめぐる法と社会』(2019年、日本加除出版)第8章「LGBTと大学」など。
日本の大学においてもD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)やダイバーシティ推進と呼ばれる取り組みへの関心が年々高まっています。LGBTQなど性の多様性に関する取り組みもその中の重要な領域ですが、どのような形で始めるか、何を目指すべきなのか、戸惑う声もよく聞かれます。
本講演では、2020年4月に設立された中央大学ダイバーシティセンターを実例として紹介し、教職協働で学生支援のためのD&Iに取り組んできた成果と課題についてお話しします。理念と現場の両面で、多様な人たちが豊かに学ぶ環境を創るために知っておくべきことを確認し、大学で働く一人ひとりに何が期待されるのか、共に考えたいと思います。
【講師プロフィール】
東京大学および英国ヨーク大学大学院で学んだ後、2006年に中央大学法学部に着任。専門は文学におけるジェンダー・セクシュアリティの表象研究。着任以降、多様な性を生きる人々が共に学び働くことのできるキャンパス作りを考えてきた。2017年より全学的なダイバーシティ推進に携わり、ダイバーシティセンター設立後はジェンダー・セクシュアリティ領域を中心に、広くD&Iの取り組みを続ける。著作に『LGBTをめぐる法と社会』(2019年、日本加除出版)第8章「LGBTと大学」など。
【グループ・ディスカッション】
長島佐恵子先生にご提案いただいたテーマに沿って、4つのグループに分かれてディスカッションを行いました。
このディスカッションには、参加者の他に6名の企画委員も参加して行いました。また、長島先生も各グループを回り、適宜ディスカッションに参加してくださいました。
当初予定の2時間20分を延長し、2時間40分間のディスカッションを行いました。
【ディスカッションテーマ】
このディスカッションには、参加者の他に6名の企画委員も参加して行いました。また、長島先生も各グループを回り、適宜ディスカッションに参加してくださいました。
当初予定の2時間20分を延長し、2時間40分間のディスカッションを行いました。
【ディスカッションテーマ】
- 基調講演を聞いた上でもう一度自校の取り組みを振り返って整理してみましょう
- 取り組みの(人的)体制について
- 取り組みに際して具体的に学内で「抵抗」にあった事例で、共有できるものがあったら共有してください
- ダイバーシティ・ワークには、取り組みの効果が測りづらいという困難があります。具体的な取り組みの成果をどのように確認していますか
- ダイバーシティ・ワークに取り組むことに特有のストレスや負担を感じることがありますか
Aグループ
Bグループ
Cグループ
Dグループ
【各グループ報告】
2時間40分のグループディスカッション後に休憩をはさみ、各グループ代表から報告を行いました。
【情報交換会】
第1日目の終わりは、会場を移し、19時より『情報交換会』を行いました。
参加者の皆様がグループの枠を超えて積極的に交流を深める時間になりました。
【参加型ワークショップ】
講師 | ◇岩﨑 德子〔帝京平成大学助教、日本女子大学ダイバーシティ委員会アドバイザー、 津田塾大学ジェンダーセクシュアリティ相談室カウンセラー〕 ◇小川 奈津己〔中央大学ダイバーシティセンタージェンダー・セクシュアリティ領域コーディネーター〕 ◇三宅 大二郎〔中央大学ダイバーシティセンタージェンダー・セクシュアリティ領域コーディネーター〕 ◇渡邉 歩〔筑波大学人間系研究員、NPO法人共生社会をつくる性的マイノリティ支援全国ネットワーク 副代表理事〕 |
|
プログラム | 1.自己紹介 2.トークセッション 3.ワーク(グループごと) 4.質疑応答 5.ワーク(グループごと) 6.振り返り(ファシリテータ講師) 7.講評(長島佐恵子先生) |
セミナー第2日目は、4人のファシリテータ講師を迎え、上記【参加型ワークショップ】プログラムから開始しました。
ファシリテータ講師の自己紹介に続きトークセッションへ。入学後・在学中・卒業後の様々な場面での、当事者事例の紹介もあり、参加者はメモを取りながら熱心に聞いていました。
グループごとのワークでは活発な意見が交わされ、基調講演講師長島先生も各グループを回り参加者の発言に耳を傾けていらっしゃいました。
当初昼までの予定を延長しグループごとのワークを継続しました。グループワーク後、ファシリテータ講師による振り返りの時間がありました。最後に長島佐恵子先生より講評をいただき終了となりました。
ファシリテータ講師の自己紹介に続きトークセッションへ。入学後・在学中・卒業後の様々な場面での、当事者事例の紹介もあり、参加者はメモを取りながら熱心に聞いていました。
グループごとのワークでは活発な意見が交わされ、基調講演講師長島先生も各グループを回り参加者の発言に耳を傾けていらっしゃいました。
当初昼までの予定を延長しグループごとのワークを継続しました。グループワーク後、ファシリテータ講師による振り返りの時間がありました。最後に長島佐恵子先生より講評をいただき終了となりました。
【全体写真】
【閉会】
挨拶:大学職員セミナー企画委員長 神山正之
最後に大学職員セミナー企画委員長神山正之氏より挨拶があり第44回大学職員セミナーは閉会しました。
長島佐恵子先生をはじめ、ファシリテータ講師の 岩﨑德子先生、小川奈津己先生、三宅大二郎先生、渡邉歩先生には、開催に際し、準備のための貴重なお時間とご尽力を賜り感謝申し上げます。
後日参加者からアンケートのご回答をいただきました。今後の開催の参考にさせていただきます。
このセミナーが国公私立大学の枠組みを越えて、部署・年齢・立場など多様な参加者が意見交換する機会となりましたら幸いです。ご参加の皆様、ありがとうございました。
長島佐恵子先生をはじめ、ファシリテータ講師の 岩﨑德子先生、小川奈津己先生、三宅大二郎先生、渡邉歩先生には、開催に際し、準備のための貴重なお時間とご尽力を賜り感謝申し上げます。
後日参加者からアンケートのご回答をいただきました。今後の開催の参考にさせていただきます。
このセミナーが国公私立大学の枠組みを越えて、部署・年齢・立場など多様な参加者が意見交換する機会となりましたら幸いです。ご参加の皆様、ありがとうございました。
【参加者アンケート紹介】
[基調講演について]
・たいへん勉強になりました。ありがとうございます。
前半の中央大学さまのお取り組みについては、実務で参考になることが多くありました。また後半の「組織におけるダイバーシティ・ワーク」以降も、業務に活かせるところや勇気づけていただいたと感じられるところがありました。
・長島先生はじめ、センターのみなさんの熱意が伝わってきました。
・ダイバーシティセンターの基本的な考え方や取り組む意義などを説明いただき、自大学のセンター運営を検討する際に非常に参考になった。
・業務として関わらさせていただいた部分はあれども全体的なお話を聞いたことがなかったので改めてお話を伺えて良かった。
・D&Iを推進していく部署で働いておりますが、この機会に改めてD&Iの定義から教えていただけたことで、今の社会において(遅れている大学業界は特に)必要不可欠な分野で、重要な役割を担っていることを実感いたしました。D&Iを進めていくことは、長い時間と大きな労力が必要で、目標を達成するまでの道のりはとても険しいものであると学びましたが、くじけずに少しずつ取り組んでいきたいと思いました。
[グループワークについて]
・異なる視点からの意見が多く、非常に活発なディスカッションとなった。そこで共通の問題認識や課題を検討することができた。
・何事も「答え」を出そうとしがちですが、この分野に関しては、「正解はない」のだと分かりました。一人の人間として、大学職員として、どのように「多様性」と向き合えば良いのか、私自身ずっと分からず、モヤモヤとしていたように思います。しかし、今回のグループ・ディスカッションを通して、モヤモヤを感じているのは自分だけではないこと、また、そのモヤモヤは、誰かと共有することで少し解消されると知りました。働く場は違えど、同じ志を持ちながら、それぞれの場所で働いている皆さんのお話を聞くことができて、とても貴重な体験、貴重な時間となったように思います。
[参加型ワークショップについて]
・各大学のコーディネーターの方から、大学生活でどのような経験をしたかというお話を伺うことができ、非常に心に響いた。大学でどのような学生支援や環境整備を行えばよいかを考えるうえで大変参考になった。
・大学の入学前から卒業後までに起こりうる様々な事例を教えていただいたので、自分が職員の立場だったらどのように対応できるかなど考える機会になりました。ファシリテーターの講師の方々がとても和やかな雰囲気で進めてくださったので、グループの話し合いでは、たくさんの質問をさせていただくことができました。とても貴重な時間をありがとうございました。
・今まで全く気づいたこともなかったことを知れたのでとても勉強になった。
マイノリティというか、自分の困りごとを口に出してもいいんだ、って言うことを知れたのが良かった。
[総合評価]
・知識をアップデートできたことに加え、同様の課題にそれぞれ取り組まれている方々とのつながりを作ることができた。私自身は、直接このテーマに取り組まれている他の大学職員の方々と少し違う立場ではあったものの、様々な意見を聞くことができ、自分の職場に還元できるものを得ることができた。
・中身のつまった2日間で、参加できてよかったです。
参加者が少なく、いろいろなお話ができてありがたかった半面、この内容がこれだけの参加者しかいないのはもったいなかったとも感じます。人数が多いとまた内容や流れも変わったかもしれませんので、難しいですが…。
・この度は、このような場を設けていただきありがとうございました。
色々な大学のD&Iに対する想いや取り組みを知ることができ、たくさんの新たな視点を学ぶことができたように思います。本学の文化も大切にしながら、他大の取り組みも参考にさせていただき、大学の成長に少しでも貢献できるように努めていきたいと思いました。私自身も改めてD&Iと向き合う機会になり、大学職員として何ができるのか、日々考えながら業務に励みたいと思います。二日間、ありがとうございました。
[他にどのような課題を取り上げてほしいと思うか]
・男女共同参画関係(女性教員や女性管理職増加の取組、ワークライフバランス支援など)
・新人職員育成研修
*ここに掲載している内容はアンケートの一部です。
・たいへん勉強になりました。ありがとうございます。
前半の中央大学さまのお取り組みについては、実務で参考になることが多くありました。また後半の「組織におけるダイバーシティ・ワーク」以降も、業務に活かせるところや勇気づけていただいたと感じられるところがありました。
・長島先生はじめ、センターのみなさんの熱意が伝わってきました。
・ダイバーシティセンターの基本的な考え方や取り組む意義などを説明いただき、自大学のセンター運営を検討する際に非常に参考になった。
・業務として関わらさせていただいた部分はあれども全体的なお話を聞いたことがなかったので改めてお話を伺えて良かった。
・D&Iを推進していく部署で働いておりますが、この機会に改めてD&Iの定義から教えていただけたことで、今の社会において(遅れている大学業界は特に)必要不可欠な分野で、重要な役割を担っていることを実感いたしました。D&Iを進めていくことは、長い時間と大きな労力が必要で、目標を達成するまでの道のりはとても険しいものであると学びましたが、くじけずに少しずつ取り組んでいきたいと思いました。
[グループワークについて]
・異なる視点からの意見が多く、非常に活発なディスカッションとなった。そこで共通の問題認識や課題を検討することができた。
・何事も「答え」を出そうとしがちですが、この分野に関しては、「正解はない」のだと分かりました。一人の人間として、大学職員として、どのように「多様性」と向き合えば良いのか、私自身ずっと分からず、モヤモヤとしていたように思います。しかし、今回のグループ・ディスカッションを通して、モヤモヤを感じているのは自分だけではないこと、また、そのモヤモヤは、誰かと共有することで少し解消されると知りました。働く場は違えど、同じ志を持ちながら、それぞれの場所で働いている皆さんのお話を聞くことができて、とても貴重な体験、貴重な時間となったように思います。
[参加型ワークショップについて]
・各大学のコーディネーターの方から、大学生活でどのような経験をしたかというお話を伺うことができ、非常に心に響いた。大学でどのような学生支援や環境整備を行えばよいかを考えるうえで大変参考になった。
・大学の入学前から卒業後までに起こりうる様々な事例を教えていただいたので、自分が職員の立場だったらどのように対応できるかなど考える機会になりました。ファシリテーターの講師の方々がとても和やかな雰囲気で進めてくださったので、グループの話し合いでは、たくさんの質問をさせていただくことができました。とても貴重な時間をありがとうございました。
・今まで全く気づいたこともなかったことを知れたのでとても勉強になった。
マイノリティというか、自分の困りごとを口に出してもいいんだ、って言うことを知れたのが良かった。
[総合評価]
・知識をアップデートできたことに加え、同様の課題にそれぞれ取り組まれている方々とのつながりを作ることができた。私自身は、直接このテーマに取り組まれている他の大学職員の方々と少し違う立場ではあったものの、様々な意見を聞くことができ、自分の職場に還元できるものを得ることができた。
・中身のつまった2日間で、参加できてよかったです。
参加者が少なく、いろいろなお話ができてありがたかった半面、この内容がこれだけの参加者しかいないのはもったいなかったとも感じます。人数が多いとまた内容や流れも変わったかもしれませんので、難しいですが…。
・この度は、このような場を設けていただきありがとうございました。
色々な大学のD&Iに対する想いや取り組みを知ることができ、たくさんの新たな視点を学ぶことができたように思います。本学の文化も大切にしながら、他大の取り組みも参考にさせていただき、大学の成長に少しでも貢献できるように努めていきたいと思いました。私自身も改めてD&Iと向き合う機会になり、大学職員として何ができるのか、日々考えながら業務に励みたいと思います。二日間、ありがとうございました。
[他にどのような課題を取り上げてほしいと思うか]
・男女共同参画関係(女性教員や女性管理職増加の取組、ワークライフバランス支援など)
・新人職員育成研修
*ここに掲載している内容はアンケートの一部です。
【大学職員セミナー企画委員】
<委員長>
神山 正之(立教大学入学センター)
<委員>
青木 加奈子(共愛学園前橋国際大学短期大学部事務局)
加藤 毅 (筑波大学教学マネジメント室高等教育研究部門准教授)
黒田 絵里香(慶應義塾塾監局総務部課長・協生環境推進室事務長)
田中 一平(法政大学学務部次長)
渡邊 正樹(中央大学国際センター担当課長)
神山 正之(立教大学入学センター)
<委員>
青木 加奈子(共愛学園前橋国際大学短期大学部事務局)
加藤 毅 (筑波大学教学マネジメント室高等教育研究部門准教授)
黒田 絵里香(慶應義塾塾監局総務部課長・協生環境推進室事務長)
田中 一平(法政大学学務部次長)
渡邊 正樹(中央大学国際センター担当課長)
お問い合わせ
公益財団法人 大学セミナーハウス セミナー事業部
〒192-0372 東京都八王子市下柚木1987-1
TEL:042-676-8512(直)FAX:042-676-1220(代)
E-mail:seminar@seminarhouse.or.jp
URL:https://iush.jp/
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