2015年に開館50周年を迎えた大学セミナーハウスは、多摩丘陵の広大な自然のなかにある開かれた教育研修施設です。豊かな自然のなかで学生と教員が寝食を共にして、学び合い、語り合い、全人的な接触を図る場として、毎年国内外から３万人以上の方々にご利用いただいております。敷地面積約74,000㎡、最大296人の宿泊が可能な当施設の維持運営には、約30校の国・公・私立の大学・短大等が協力会員として、また現在では企業等の団体も賛助会員として参画しています。

大学セミナーハウスは、人格的接触の希薄化を招いた大学教育の補完と、国･公･私立の大学の壁を越えた交流を目的として、1962年に財団法人として設立（開館は1965年）されました。以来、常に その理念に基づき、大学教員と学生および社会人に、教育研修の宿泊施設を提供しながら、学生対象の教育プログラムや大学教員・職員対象の研修プログラムなどの実施に力を注ぎ、日本の大学教育にも少なからぬ貢献をしてまいりました。

創設時に掲げた使命を果たすべく機動的に開催されてきた主催セミナーは、学生たちの主体的な関わりによって創り出された知的活力に満ちた学びと交流の場でもありました。
50余年の時を経て、学生の質と教育のあり方は大きく変化しつつあります。大学セミナーハウスが設立の目的と使命を果たしながら運営を継続するためには、大学セミナーハウスの持つリソースを十全に活用しつつ、時代の変化に対応した新たな取り組みが求められていると考えます。しかし、その実現は、ここに集う皆様方のお力添えなくしてはあり得ません。次の50年に向けて、個々の大学の壁を越えた、さらには大学という枠組みさえも越えた、多様な人々が学び交流する場として進化し続けたいと思います。

春、夏、秋、冬、どの季節にお越しいただいても、当ハウスを取り巻く美しい自然が皆様方を歓迎することと思いますので、是非お気軽にお訪ねください。