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輝かしいセミナーハウス

敗戦後、新制大学は発足したが、最も必要とされた英語教育は混乱をきわめていた。
そこで大学教員の有志200名が立ち上がり、1962年に大学英語教育学会(JACET)が発足した。
東大教養学部長朱牟田夏雄先生が初代会長として最も効果的に改善する方法として若手教員30名を募集し3週間の英米の一流学者の指導のもとで留学したのと同様な厳しい訓練をおこなった。
東京外語大学長小川芳男先生が第二代会長となり英米の大使館の協力で海外の最高の学者を次々と招聘しセミナーはさらに、20回以後は会場をハワイ大学、ケンブリッジ大学2回、オランダ、北欧で開催、それ以後は日本各地、特に草津で40回以上夏期セミナーを現在も続けている。
過去50年前を振り返ってみると主要な大学英語教員が八王子大学セミナーハウスでの合宿の経験者であり、創立者の飯田館長に心から感謝している。
私どもと同じように八王子セミナーハウスで充実した研修を後輩たちが味わい我が国の教育に貢献することを切に期待している。
日本の教育の未来はセミナーハウスの発展にかかっていると確認する。
神奈川大学外国語学部名誉教授、千人会会員
松山 正男