セミナー・イベント

第3回吉笑ゼミ。in 京都大学
――知る喜び、知られる喜び。――

実施報告

期間 平成29年12月17日(日)
場所 京都大学百周年時計台記念館
主催 公益財団法人大学セミナーハウス
後援 公益財団法人 大学コンソーシアム京都

参加状況 : 37名(2大学)

広島大学大学院(1)、立命館大学(1)、高校生(3)、中学生(1)、他(31)

吉笑ゼミとは

落語家・立川吉笑がお届けする一風変わった落語会。その道の第一人者から、同年代の若手研究者まで、様々なゲスト=講師をお招きし、本気の講義をしてもらいます。講義で学んだことをレポート用紙よろしく落語で提出。大学を一年で中退した立川吉笑の、遅すぎるゼミ活動。

演者:立川吉笑

[プロフィール] 2010年11月、立川談笑に入門。わずか1年5ヶ月のスピードで二つ目に昇進。「立川流は、〈前代未聞メーカー〉であるべき」をモットーに気鋭の若手学者他をゲストに迎えた『吉笑ゼミ』の主宰や、50週間連続独演会の開催など、業界内外の注目を集める。メディアへの露出も増えており、現在、NHK・Eテレ『デザインあ』、ネット配信『WOWOWプラスト』 などにレギュラー出演中。『中央公論』にて「炎上するまくら」を連載中。公式HP:tatekawakisshou.com

ゲスト講師:光嶋裕介
講義:「建築――空間における生命力――」

[プロフィール] 建築家・一級建築士。大阪市立大学非常勤講師(2013年~)、神戸大学客員准教授(2015年~)、早稲田大学非常勤講師(2017年~)を兼務。代表作品に《凱風館》、《如風庵》、《旅人庵》など多数。2013-15年、NHK WORLD「J-ARCHITECT」の番組MCを担当。2014年、「ガウディ×井上雄彦」特別展の公式ナビゲーターを務める。2015年、SIAN KUNG-FU GENERATIONの「WONDER FUTURE」全国ツアーの舞台デザインとドローイングを提供。著作に『建築武者修行』(イースト・プレス社)、『幻想都市風景』(羽鳥書店)、『みんなの家。』(アルテスパブリッシング)など多数。

 今年度の2回目の「吉笑ゼミ」は、京都大学吉田キャンパスの百周年時計台記念館を会場に37名の参加者を得て実施した。なお、ここをお借りするに当たり同大学大学院の増田眞教授には多大なご協力をいただきました。ここに改めて謝意を表したい。
 今回のゲスト講師は、住宅兼合気道の道場である『凱風館』の設計で一躍注目を集めた若手建築家・光嶋裕介氏。「建築―空間における生命力―」と題する講義の中で、光嶋氏は古今東西の建築を独自に解釈され、建築が持っている「面白さ・奥深さ」を改めて気づかせてくれた。この講義を聞いていた立川氏は即興で落語を創作し、披露してくれた。ゼミの参加者からは「講義と落語はとても違うのにいろいろなところでリンクしていたのが興味深かった」、また立川氏と光嶋氏のトークは「ボクシングを見ている」ような軽妙なダイヤローグで知的な想像力が掻き立てられたとの感想が寄せられた。