第34回大学職員セミナー
大学職員の可能性
――大学改革を牽引する職員を目指して――
実施報告
(募集要項はこちら)
【参加者】
23名
【講師・講演概要】(敬称略)
■後藤 さゆり(共愛学園前橋国際大学副学長)
「地方小規模をメリットにする教育改革
~教職協働・地学(地域・大学)一体のKYOAI GLOCAL PROJECT~」
共愛学園前橋国際大学は群馬県にある小規模大学ですが、今年度の受験者数は過去最高となりました。現在は、文科省補助金4事業を有機的に展開し、地域・教職員・学生が一体となってKYOAI GLOCAL PROJECTに取り組んでいます。講演では本学が取り組む教育プログラムと、その背景にある大学改革についてお話させていただきます。
■横田 利久(関西国際大学事務局長)
「改革推進の担い手となる中堅・若手職員に向けて
――私が気づき 学んだこと 伝えたいこと――」
大学ほど素晴らしい共同体はない。しかし、そこでプロの職業人として、学び成長し成果を挙げ続けようとすれば、大学職員ほど難しい役割・仕事はない。その意味では大学は民間企業よりも厳しい職場である、というのが私の長い職員生活の実感です。
とはいえ、難しいからこそ面白くてやり甲斐がある職員。「使命感と当事者意識と心意気が、人と組織を動かす」「職員の役割・仕事に限界はない」のです。私自身の悪戦苦闘の仕事体験から気づき自分に刻み込まれたそのことを、具体例でお話させていただくことによって、中堅・若手職員の方々の励ましになればと思います。
【内容・アンケート結果】
初日の後藤氏の講演は、小規模大学ながら様々な先進的な取り組んでいる状況が紹介され、その後のグループディスカッションに直結する示唆にあふれる内容であった。そのため、参加者からは「もっとお聴きしたい内容で、時間が足りないのが残念」との意見も寄せられた。
初日と二日目に4グループに分かれて行われた「グループディスカッション」では、いくつかの前提条件が与えられたうえで仮想大学による「文科省採択事業を活用した教育改革の提案」が課題とされた。参加者からは、「短い時間の中で仕上げなくてはいけなかったので、大変でしたが、とても有意義でした」、「課題に取り組むにあたり、様々な部署の職員が異なる視点、をもって発言することで、普段なら考えないような事についてまで、視野を広げて考える貴下を得られました」などの声が寄せられた。
二日目最終の横田氏による講演は、自身の大学職員としての経験をもとに職員としての姿勢や存在意義が本音で語られた。参加者からは、「旧態然とした体制を攻めの姿勢でどんどん変えられたことを伺い、その熱さの原動力を知りたいと思うと同時に、自分もそのような熱い気持ちを持った職員であろうと思いました。自分の仕事ぶりを見透かされ、気合い注入をしていただいた思いです」、「思い、覚悟の大切さ、失敗して良いと言う事を学びました」、「目からウロコが落ちる内容でした」などの声が寄せられた。
▼参加者アンケートによるセミナー全体の総合評価