セミナー・イベント

第1回 吉笑ゼミ。~自分らしく考える~
 ――宇宙と落語のコラボレーヨン――
                 

実施報告

 平成28年11月12日(土)、大学セミナーハウス開館50周年記念会が開催された。そのプログラムの最終時間帯で「吉笑ゼミ。~自分らしく考える~ ――宇宙と落語のコラボレーション――」が開催された。(詳細は募集要項参照)
 吉笑ゼミとは、落語家・立川吉笑さんによる一風変わった落語会のこと。物理学者や哲学者、開発者や実況アナウンサーなど、各分野の専門家を毎回ゲストに招き、その講義(題材講演)の内容をもとに落語を創作する実験的なイベント。
 当日は129人の参加者を前に、15時20分~17時30分の間下記のプログラムで落語と講義が行われ、会場となった講堂には参加者の笑いと拍手があふれた。

【プログラム】(敬称略)
 1.落語一:立川吉笑
     8月に開催した「吉笑ゼミ。」で作成したばかりの「一人相撲」。
 2.ゲスト講演:長谷川哲夫
     「宇宙の生命に科学でせまる」をテーマにした講義。
 3.落語二:立川吉笑
     講義内容を解釈し、レポート提出よろしく即興落語を演じた。
 4.トーク:長谷川哲夫×立川吉笑

【セミナー報告】:
 6月に開催された「憲法を学問する」とともに大学セミナーハウス開館50周年を記念し、11月12日(土)の「50周年記念会」当日のプログラムの一つとして開催された。会場となった講堂では斐毛氈と座布団の高座がしつらえられ寄席囃子が流れるなか、記念会参加者と公募参加者で満席となった。
 セミナーの詳細は、講師・長谷川氏による国立天文台の『国立天文台ニュース2017年01号』(下記か)の記事をご覧いただきたい。
  講師の長谷川哲夫教授が執筆された『国立天文台ニュース2017年01号』の報告記事
 
【参加者から寄せられたご意見】
 
問1. 「吉笑ゼミ。~自分らしく考える~」についてご意見、ご感想をお聞かせください。
  ・普段なかなか聞くことのできない天文学のお話と、楽しい落語とのコラボレーションが楽しかったです。
  ・テーマが良いと思う。最近の若者に考えてほしい事だと、自分自身の価値を大切にすることにつながると思いました。
  ・自然科学と落語(文学)の取り合わせが面白い。      
  ・最初の落語もおもしろく、長谷川先生の興味深いお話から吉笑さんの落語の流れが意外で、本当におもしろかったです。
               
問2. 吉笑さんの落語①について        
  ・初めて落語を聞きました。日本独特の文化(日本でしか生まれないもの)だと強く思いました。  
  ・理系の私には、視点がおもしろいと思いました。      
  ・数学はちょっと頭がついていかず。でも実況はすごくおもしろかったです。    
  ・ご自身の紹介を兼ねた落語にとても引き込まれました。      
  ・目の前に絵が浮かぶような不思議な感覚でした。      
  ・さすがプロだと感心しきりでした。高校の勉強が今に活かされているお話は聞いていても本当に楽しそうでした。
               
               
問3. 長谷川先生の講義について        
  ・とても解りやすく宇宙についてお話しさり、”頭がよくなった”のではと思うほどでした。  
  ・先生のご研究の成果を身近に感じる事ができ、宇宙と生命の神秘に感動しました。  
  ・何となく興味があった宇宙が、より一層面白そう!と思えた講義でした。    
  ・難しかったですが、星空ながめてみます。        
  ・太陽系以外の星がどんな形でどのようにして観測できるのか、興味深く聞くことができた。  
  ・大変楽しかったです。天文学者のお話は人生を豊かにしてくれますね。    
               
問4. 吉笑さんの落語②(創作落語)について        
  ・長谷川先生のお話をうまくまとめられて驚きました。      
  ・私たちと一緒に講義を聞いて、(短時間で)作られるのがすごいです。    
  また考えが深まったり、広がったりするのが面白いです。      
  ・「落語一」も面白かったけれど、より親しみやすかったのは、長谷川先生の講義があったからかもしれません。いい融合でした。
  ・地上と天をつなぐような落語でしたね。        
  ・お見事です。まさか原子を擬人化するとは・・・      
  ・長谷川先生とのトークが最高に面白かったです!      

▲創作落語「一人相撲」を演ずる立川吉笑さん

▲まず「落語一」で創作落語「一人相撲」を演ずる立川吉笑さん

▲「ゲスト講義」で、「宇宙の生命に科学でせまる」をテーマに講義をされる長谷川哲夫先生

▲「落語二」で長谷川先生の講義を受けて即興で落語を演ずる立川吉笑さん

▲長谷川先生と立川吉笑さんによる絶妙なトークタイム