第44回大学職員セミナー「ジェンダー・セクシュアリティに関する大学のD&Iと環境整備-実例から考える課題と展望-」
日程 | 2023年10月27日(金)~28日(土) |
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参加対象 | 大学教職員 |
開催形式 | 対面型セミナー |
定員 | 35名 |
参加費 | 会員校 20,000円、ネットワーク多摩会員:25,000円、一般校 30,000円、 行政管理学会会員 20,000円 ※行政管理学会会員の方はお申込みの時に、『行政管理学会所属状況』欄で、選択してくださ い。 ※参加費には、宿泊費・食事費、消費税を含みます。 ※会員校リストはこちらへ ※ネットワーク多摩会員校リストはこちらへ |
お支払い方法 | ❶大学でお支払い(大学ご担当者宛に請求書をお送りします) ❷銀行振り込み……後日振込み先情報をお送りいたします。 ❸クレジットカード払い……後日お支払い用リンクをお送りいたします。 (VISA・MasterCard・JCB・AMRICANEXPRESS・ Diners Club International・Discover) |
申込方法 | お申込みは、こちらから「第44回大学職員セミナー」申込みフォーム |
申込締切 | 2023年月10月16日(月) ※締切日を延長しました |
主催 | 公益財団法人 大学セミナーハウス |
協賛・後援 | 【後援】大学コンソーシアム八王子 【協賛】公益社団法人学術・文化・産業ネットワーク多摩 |
【開催趣旨】
皆さんの大学ではLGBTQの学生にどう向き合えているでしょうか。
高等学校までの教育では、LGBTQをはじめとしたダイバーシティについて授業が持たれ、制服のジェンダーレス化も珍しいことではなくなってきました。そのような環境で過ごしてきた高校生が大学で学ぶ時代になった今、大学はどうあるべきでしょうか。
私が今回のテーマに出会ったのは1枚のチラシからでした。当時キャリアセンターに在籍しており、課内の回覧文書に「レインボークロッシング」というLGBTQの学生を対象とした就職フォーラムの案内があり、虹色のデザインに目を引かれました。日程が空いており大学の近くの会場だったことから、深く考えずに参加しました。そこで知ったことは、自認の濃淡にもよりますが5%から15%の人がそのことで悩みを抱えていること、出展していた企業(多くが外資系)が様々な取り組みをしていることでした。私の大学は学生数が約2万人です。1000人から3000人の学生が悩みを抱えているかもしれないことを知り、驚くとともに私自身が業務として向き合えていないことを痛感しました。
今年は日本でG7が開催されましたが、4月現在では先進7か国で唯一主催国がLGBTQの権利保障がない国として取り上げられています。一方、パートナーシップに関しては多くの自治体(市区町)が制度を持つようになってきました。また、機会をいただき全国の私立大学で就職指導を担当する職員、採用を担っている企業の人事担当者との懇談会で前述のフォーラム主催団体に講演をお願いしました。そこで知ったことは多くの大学がまた大学生を採用する企業がこの課題にどう取り組んだらよいのか暗中模索である現実でした。日本国内の行政単位でも、また初等・中等・高等教育機関でも、この課題への様々な取り組みに温度差があることは今回のテーマの解決の困難さを物語っていると思います。
本セミナーでは中央大学ダイバーシティセンター長島先生を中心として、複数大学で現場に携わっている方の取り組みを知ることができ、今回のテーマについてより深く学ぶ機会になると確信しています。悩みを抱え学生生活を送る学生に、大学職員として知ることにより少しでも寄り添うことができればと考え本セミナーを企画しました。今回のテーマを共に考え、様々な大学のグッドプラクティスを共有できれば幸いです。皆様の参加をお待ちしています。(企画委員長 神山正之)
高等学校までの教育では、LGBTQをはじめとしたダイバーシティについて授業が持たれ、制服のジェンダーレス化も珍しいことではなくなってきました。そのような環境で過ごしてきた高校生が大学で学ぶ時代になった今、大学はどうあるべきでしょうか。
私が今回のテーマに出会ったのは1枚のチラシからでした。当時キャリアセンターに在籍しており、課内の回覧文書に「レインボークロッシング」というLGBTQの学生を対象とした就職フォーラムの案内があり、虹色のデザインに目を引かれました。日程が空いており大学の近くの会場だったことから、深く考えずに参加しました。そこで知ったことは、自認の濃淡にもよりますが5%から15%の人がそのことで悩みを抱えていること、出展していた企業(多くが外資系)が様々な取り組みをしていることでした。私の大学は学生数が約2万人です。1000人から3000人の学生が悩みを抱えているかもしれないことを知り、驚くとともに私自身が業務として向き合えていないことを痛感しました。
今年は日本でG7が開催されましたが、4月現在では先進7か国で唯一主催国がLGBTQの権利保障がない国として取り上げられています。一方、パートナーシップに関しては多くの自治体(市区町)が制度を持つようになってきました。また、機会をいただき全国の私立大学で就職指導を担当する職員、採用を担っている企業の人事担当者との懇談会で前述のフォーラム主催団体に講演をお願いしました。そこで知ったことは多くの大学がまた大学生を採用する企業がこの課題にどう取り組んだらよいのか暗中模索である現実でした。日本国内の行政単位でも、また初等・中等・高等教育機関でも、この課題への様々な取り組みに温度差があることは今回のテーマの解決の困難さを物語っていると思います。
本セミナーでは中央大学ダイバーシティセンター長島先生を中心として、複数大学で現場に携わっている方の取り組みを知ることができ、今回のテーマについてより深く学ぶ機会になると確信しています。悩みを抱え学生生活を送る学生に、大学職員として知ることにより少しでも寄り添うことができればと考え本セミナーを企画しました。今回のテーマを共に考え、様々な大学のグッドプラクティスを共有できれば幸いです。皆様の参加をお待ちしています。(企画委員長 神山正之)
【基調講演】
ジェンダー・セクシュアリティに関する大学のD&Iと環境整備
-実例から考える課題と展望-
長島佐恵子 (中央大学法学部教授・中央大学ダイバーシティセンター運営委員長)
日本の大学においてもD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)やダイバーシティ推進と呼ばれる取り組みへの関心が年々高まっています。LGBTQなど性の多様性に関する取り組みもその中の重要な領域ですが、どのような形で始めるか、何を目指すべきなのか、戸惑う声もよく聞かれます。
本講演では、2020年4月に設立された中央大学ダイバーシティセンターを実例として紹介し、教職協働で学生支援のためのD&Iに取り組んできた成果と課題についてお話しします。理念と現場の両面で、多様な人たちが豊かに学ぶ環境を創るために知っておくべきことを確認し、大学で働く一人ひとりに何が期待されるのか、共に考えたいと思います。
【プロフィール】
東京大学および英国ヨーク大学大学院で学んだ後、2006年に中央大学法学部に着任。専門は文学におけるジェンダー・セクシュアリティの表象研究。着任以降、多様な性を生きる人々が共に学び働くことのできるキャンパス作りを考えてきた。2017年より全学的なダイバーシティ推進に携わり、ダイバーシティセンター設立後はジェンダー・セクシュアリティ領域を中心に、広くD&Iの取り組みを続ける。著作に『LGBTをめぐる法と社会』(2019年、日本加除出版)第8章「LGBTと大学」など。
本講演では、2020年4月に設立された中央大学ダイバーシティセンターを実例として紹介し、教職協働で学生支援のためのD&Iに取り組んできた成果と課題についてお話しします。理念と現場の両面で、多様な人たちが豊かに学ぶ環境を創るために知っておくべきことを確認し、大学で働く一人ひとりに何が期待されるのか、共に考えたいと思います。
【プロフィール】
東京大学および英国ヨーク大学大学院で学んだ後、2006年に中央大学法学部に着任。専門は文学におけるジェンダー・セクシュアリティの表象研究。着任以降、多様な性を生きる人々が共に学び働くことのできるキャンパス作りを考えてきた。2017年より全学的なダイバーシティ推進に携わり、ダイバーシティセンター設立後はジェンダー・セクシュアリティ領域を中心に、広くD&Iの取り組みを続ける。著作に『LGBTをめぐる法と社会』(2019年、日本加除出版)第8章「LGBTと大学」など。
【参加型ワークショップ】
〖ファシリテータ講師〗
◇ 岩﨑 德子 [帝京平成大学助教,日本女子大学ダイバーシティ委員会アドバイザー、
津田塾大学ジェンダーセクシュアリティ相談室カウンセラー]
◇小川 奈津己 [中央大学ダイバーシティセンタージェンダー・セクシュアリティ領域コーディネーター]
◇三宅 大二郎 [中央大学ダイバーシティセンタージェンダー・セクシュアリティ領域コーディネーター]
◇渡邉 歩 [筑波大学研究員、NPO法人共生社会をつくる性的マイノリティ支援全国ネットワーク副代表理事]
◇ 岩﨑 德子 [帝京平成大学助教,日本女子大学ダイバーシティ委員会アドバイザー、
津田塾大学ジェンダーセクシュアリティ相談室カウンセラー]
◇小川 奈津己 [中央大学ダイバーシティセンタージェンダー・セクシュアリティ領域コーディネーター]
◇三宅 大二郎 [中央大学ダイバーシティセンタージェンダー・セクシュアリティ領域コーディネーター]
◇渡邉 歩 [筑波大学研究員、NPO法人共生社会をつくる性的マイノリティ支援全国ネットワーク副代表理事]
⼩グループに分かれて、議論していただきます。
【当日プログラム】
10月27日(金)
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12:30~12:50 | 開会(挨拶:大学セミナーハウス・セミナー担当理事) |
12:50~13:40 | 事前課題発表・意見交換 |
13:40~15:10 | 基調講演 |
15:10~15:30 | 休憩 |
15:30〜17:50 | グループ・ディスカッション |
17:50~19:00 | 中間発表 |
19:00~ : | 夕食・情報交換会 |
10月28日(土)
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7:30~ | 朝食・チェックアウト |
9:30~12:00 | 参加型ワークショップ |
12:00~13:00 | 昼食 |
13:00~14:30 | 総括討論・講評 |
14:30〜 | 閉会(挨拶:神山正之企画委員長) |
※事前課題について:参加者全員に事前課題(A4・1枚程度)を提出していただきます。詳細はお申込者に別途ご連絡いたします。
セミナーの目的
グループディスカッションでの議論・発表を中心に、事例報告・講演や情報交換会を通して、以下を実現することを目的とします。
*大学の抱えている課題の検討を通して職員の役割を考える。
*課題解決能力とプレゼンテーション力を涵養する。
*ヒューマンネットワークを構築する。
*他大学の取り組みや大学を取り巻く環境の最新情報を得る。
*大学の抱えている課題の検討を通して職員の役割を考える。
*課題解決能力とプレゼンテーション力を涵養する。
*ヒューマンネットワークを構築する。
*他大学の取り組みや大学を取り巻く環境の最新情報を得る。
大学職員セミナー企画委員
神山 正之 立教大学入学センター<委員長>
青木加奈子 共愛学園前橋国際大学短期大学部事務局
加藤 毅 筑波大学教学マネジメント室高等教育研究部門准教授
黒田絵里香 慶應義塾総務部課長・協生環境推進室事務長
田中 一平 法政大学学務部次長
渡邊 正樹 中央大学国際センター事務室 担当課長
青木加奈子 共愛学園前橋国際大学短期大学部事務局
加藤 毅 筑波大学教学マネジメント室高等教育研究部門准教授
黒田絵里香 慶應義塾総務部課長・協生環境推進室事務長
田中 一平 法政大学学務部次長
渡邊 正樹 中央大学国際センター事務室 担当課長
お問い合わせ
公益財団法人 大学セミナーハウス セミナー事業部
〒192-0372 東京都八王子市下柚木1987-1
TEL:042-676-8512(直)FAX:042-676-1220(代)
E-mail:seminar@seminarhouse.or.jp
URL:https://iush.jp/
〒192-0372 東京都八王子市下柚木1987-1
TEL:042-676-8512(直)FAX:042-676-1220(代)
E-mail:seminar@seminarhouse.or.jp
URL:https://iush.jp/