セミナー・イベント

第12回新任教員研修セミナー
「ポストコロナのアクティブ・ラーニング」

開催要項

期日 8月29日(月)~31日(水)
対象 国公私立大学で授業を担当する新任教員の方(年齢不問)
定員 35名
参加費 【対面】
大学セミナーハウス会員校教員 30,000円、学術・文化・産業ネットワーク多摩会員校教員: 35,000円、一般校教員: 40,000円
【オンライン】
大学セミナーハウス協力会員校教員 10,000円、学術・文化・産業ネットワーク多摩会員 15,000円、一般校教員 20,000円
会場 公益財団法人大学セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1)
申込方法 このセミナーへの参加をお申し込みの方は、「第12回新任教員研修セミナー申込フォーム」にアクセスしてください。
申込締切 8月21日(日)
主催 公益財団法人 大学セミナーハウス
共催 公益社団法人 学術・文化・産業ネットワーク多摩
●当法人は新型コロナ感染症対策として様々な取り組みを行っております。
 詳しくはこちらをご覧ください。

1.開催趣旨

 コロナ禍は日本の高等教育に過去最大級のインパクトを与えました。遠隔授業の実施に伴って、いわゆる「課題地獄」など特有の問題も生まれ、学生と教員の心身を疲弊させましたが、その一方で、予習や復習、課題への取り組みといった授業時間外の学習の重要性は改めて確認されました。また、各種調査により、多くの場合、学習意欲の高い学生には遠隔授業の方が有効であることも見えてきました。遠隔授業によって学習データがデジタル化され、振り返りや協同的な学びへの活用にも道が開かれました。
 しかし、徐々に対面授業が再開されると、遠隔授業では容易に再現できない豊かなコミュニケーションが、学生たちの学びと成長に不可欠であることも再認識されるようになりました。コロナ禍が始まった頃から囁かれていたことですが、遠隔と対面のそれぞれの良さを適切に組み合わせた新たな学びを実現する授業の構築が求められています。その方向性は各大学の特色や方針にもよりますが、教員による創意工夫の余地は小さくありません。
 第12回新任教員研修セミナーでは、ポストコロナを見据えて、これからの時代に相応しいアクティブ・ラーニング型授業のあり方を探ります。コロナ禍が始まる前から試行錯誤しながら長年にわたってアクティブ・ラーニング型授業を実践・研究してきた講師陣と、まさにコロナ期の最中に大学教員になった参加者が、互いの知恵と経験を共有しながら、熱い対話を通して、新たな高等教育の創造に向けて歩みを進める3日間です。
 大学セミナーハウスは、大学教員相互の交流を図ることによってわが国の大学教育の向上・発展に寄与することを目的としており、今年度も学術・文化・産業ネットワーク多摩との共催で国公私立大学の枠を越えた本セミナーを企画しました。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
新任教員研修セミナー運営委員長 菊地滋夫

2.セッションタイトルと要旨

【趣旨説明】ポスト・コロナのアクティブ・ラーニング
      〜 多様性が活きる学びを目指して 〜
講師: 菊地滋夫(明星大学学長補佐・人文学部教授 )
要旨:発表者の授業における失敗の歴史を振り返るとともに、試行錯誤しながら取り組んできたアクティブ・ラーニング型授業を紹介し、その過程で気づかされた「多様な学生が助け合い、支え合いながら、能動的に授業に参加すること」の意義について、現代の高等教育の課題を踏まえて論じる。また、コロナ期におけるいくつかの実践例を共有し、ポスト・コロナの時代における学びのあり方を参加者のみなさんと検討する手がかりとしたい。
※菊地先生の講演は事前にオンデマンド配信、開会式で意見・質問等を共有します。

【セッション1】アクティブ・ラーニングに向けた関係性作り
講師:佐藤順子(SPAファシリテータ )

【セッション2】人間関係を取り戻す体験型アクティブ・ラーニング 
講師 :諏訪茂樹(東京女子医科大学統合教育学修センター准教授)
要旨 :大学での新しい仲間との出会いは、大人として成長する貴重な機会となる。ところが、コロナ禍でオンライン授業が増えた結果、仲間と出会う機会が著しく減り、学生たちは孤立した。ポストコロナの時代には、学生同士が出会い、交流する場を積極的に再生することが望まれる。導入教育などの課外教育において、対面及びオンラインで学生の仲間づくりを支援し、新しい環境への適応を促す体験型アクティブ・ラーニングの方法を紹介する。

【セッション3】 大学生の育った環境、受けてきた教育−「高大接続」の視点から−
講師:藤井恒人(東京農工大学グローバル教育院教授)
要旨:今年の大学1〜4年生の多くは2000年〜2004年生まれである。“Z世代”の彼らが育った環境、受けてきた教育を、世相の移り変わり、学習指導要領の変遷、入試制度の多様化など様々な角度から概観し、大学教員が接する際に留意すべき点を参加者のみなさんといっしょに考えたい。またハイブリッド授業への学生参加の工夫なども一部ご紹介したい。

【セッション4】アクティブ・ラーニングの理論と実際 
講師:福山佑樹(関西学院大学ライティングセンター准教授)
要旨 :アクティブ・ラーニング (AL) は高等教育において定着してきていたが、新型コロナ禍において一方向的なオンデマンド授業なども増加した。
高等教育を一方向的な授業に逆戻りさせないためには、ALが求められるようになった背景など、その基本的な考え方を理解し、必要性を再確認することが重要である。
本セッションでは、AL の理論と文理それぞれの実践例を紹介し、さらにポストコロナ時代の授業に効果的にALを取り入れるためのヒントを提供する。

【セッション5】参加型社会へ向けた教育とは何か?
講師:田原真人(IAF JAPAN 理事、参加型社会学会会長、デジタルファシリテーター)
要旨:モノヅクリからコトヅクリへのシフトが言われるようになって20年が過ぎようとしている。生産効率を上げてコストを下げた結果、国際的な価格競争に巻き込まれデフレスパイラルに陥った。あらゆるものを「機能」や「量」ではなく、「関係性」「質」で捉え直したときに、新しい発想の「コト」を参加型で生み出していく未知が見えてくる。本講義では、「コト」を中心に据えた社会と教育について議論する。

【セッション6】 「半期の授業設計~アクティブラーニングを機能させるために最初にすること」
講師:榊原暢久(芝浦工業大学教育イノベーション推進センター教授)
要旨:授業でアクティブラーニングを機能させるには、事前の授業設計が必要です。半期の授業設計をする際には、授業の到達目標を最初に確認し、その評価方法、授業方法、授業外学修課題について考えていきます。
研修の中では、簡単に取り入れることのできるアクティブラーニングも体験頂きます。

【セッション7】  対面授業とオンデマンド授業の組み合わせ方の可能性
講師:伏木田稚子(東京都立大学大学教育センター准教授)
要旨:授業形式が多面化する中で、オンデマンド授業と対面授業の組み合わせは、新たな学び方をもたらすと考えられる。例えば、オンデマンドで事前学習を、対面では個別指導やグループワークを取り入れることで、反転授業のよさを活かせるだろう。本セッションでは、1) スライドに音声を記録した動画教材の作成・提供、2) 反転授業における動画教材の活用、3) 教材に関連した課題の設定と評価について、アイディアを形にしていきたい。

【セッション8】 困難を抱える学生の理解のために―with/afterコロナ時代の学生支援―
講師:村山光子(明星大学発達支援研究センター)
要旨:長引くコロナ禍において、大学生活に不安を抱える学生も多く、コロナ禍以降大学等の中退や休学者数は増加している。休退学の理由には「学生生活不適応・修学意欲低下」が挙げられ、こうした学生の中には、近年増加傾向にある発達障害のある学生が多く含まれている。本セッションでは、発達障害を中心とする困難を抱えた学生に必要な with/after コロナ時代の支援について検討を行い、大学卒業後の就職等進路選択を念頭においた支援についても参加者の皆さんと考えたい。

3.プログラム

 
第1日目 8月29日(月)11:45から受付後昼食 〖オンライン〗1日目のみ対面と異なります
13:00~13:30 開会・【趣旨説明】 14:50~15:05 オンライン受付
13:50~15:30 【セッション1】 15:10~ 開会式録画視聴
15:50~17:30 【セッション2】 15:50~17:30 【セッション2】
17:30~18:00 チェックイン  
18:00〜19:00 夕食  
19:00~20:00 情報交換会 19:00~20:00 情報交換会
 
                       
第2日目 8月30日(火)
07:30~ 朝食
09:00~10:40 【セッション3】
10:55~12:35 【セッション4】
13:35~13:30 昼食
13:30~15:10 【セッション5】
15:10〜16:05 コーヒーブレイク
16:05~17:45 【セッション6】
18:00~19:00 夕食
19:00~20:00 情報交換会
 
第3日目 8月31日(水)
07:30~ 朝食
09:00~10:40 【セッション7】
10:55~12:35 【セッション8】
12:35~12:45 修了式
12:45~ 昼食・解散

新任教員研修セミナー運営委員

<委員長>
菊地 滋夫(明星大学学長補佐・人文学部教授)
<委員>
諏訪 茂樹(東京女子医科大学統合教育学修センター准教授)
福山 佑樹(関西学院大学ライティングセンター准教授)
藤井 恒人(東京農工大学グローバル教育院教授)

お問い合わせ

公益財団法人 大学セミナーハウス セミナー事業部
〒192-0372 東京都八王子市下柚木1987-1
TEL:042-676-8512(直)FAX:042-676-1220(代)
E-mail:seminar@seminarhouse.or.jp
URL:https://iush.jp/

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