セミナー・イベント

古田武彦記念古代史セミナー2021
開催日:2021年11月13日(土)~14日(日)
ハイブリッド方式で開催いたします

日程 2021年11月13日(土)~14日(日)
参加対象 このセミナーに関心のある方ならどなたでも参加できます。
参加費 【オンライン参加】
 6,000円、学生(会員校1,000円、一般校2,000円)資料代・郵送代として
【会場参加】
15,000 円、学生(会員校6,000 円、一般校7,000 円)
※参加費には宿泊・食事代・資料代、消費税を含みます。
お支払い方法 ❶クレジットカード払い……即時決済
(VISA・MasterCard・JCB・AMRICANEXPRESS・ Diners Club International)
❷ATMペイジー(銀行決済)……期限は申込後30日以内
※現金とキャッシュカードどちらも可能
❸コンビニエンスストア支払い……期限は申込後30日以内
※お取り扱い店舗
セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・ヤマザキデイリーストア
❹会場参加の方は、当日会場でもお支払いいただけます。
※現金またはカード払い
(VISA・MasterCard・JCB・AMRICANEXPRESS・ Diners Club International)

注)クレジット以外の決済について、9月14日現在決済までうまくできないお問い合わせが多くなっています。申込のご記入については決済まで行ったら画面を確認すると同時にメールをチェックしてください。メールのほうにお支払いに必要なデーターが送られてきます。
会場 大学セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1)
※交通案内はこちら
申込方法 古田武彦記念古代史セミナー2021申込みの受付を終了いたしました。
申込締切 2021年11月4日(木)
主催 公益財団法人 大学セミナーハウス
共催 多元的古代研究会、東京古田会、古田史学の会、東海古代研究会
【ハイブリット方式での開催について】
●コロナ禍のために、多くの方々が一堂に会してセミナーを実施することが困難な状況にあるといわざるを得ません。その様な現状を踏まえて、インターネットを活用するセミナーを実施すべく準備を進めています。
 御自宅等にインターネットを使える環境があり、カメラ付きのパソコンをお持ちの方は、御自宅等からインターネットを使ってセミナーに参加して頂くことが可能です。できるだけこの方法で参加して頂くことをお薦め致します。
 一方、御自身ではインターネットによる参加が不可能な方のために、セミナーハウスでは安全対策に十分配慮して、受入態勢を整えて参ります。セミナーハウスに御来館頂けば、インターネットをお使いになれない方でも、全ての参加者と同時双方向的に繋がることができるように致します。御不明な点がありましたら、事務局(042-676-8512)に御相談ください。

 
●当法人は新型コロナ感染症対策として様々な取り組みを行っております。
 詳しくはこちらをご覧ください。

■開催趣旨 「倭の五王」の時代

  昨年開催した「古田武彦記念古代史セミナー2020」では卑弥呼の時代(3世紀)に焦点を当てましたが、今年は、「倭の五王」の時代(5世紀)に焦点を当てることにしました。
 私は子供の時から歴史に興味がありましたが、日本古代史に強い関心を抱いたのは、大学1年生の時に井上光貞助教授(当時)の講義を聴いたときからでした。井上先生は講義の中で「倭の五王」を採り上げられ、「讃≒仁徳又は履中」「珍≒反正」「済≒允恭」「興≒安康」「武=雄略」であることを説明されました。しかし、そこで井上先生が挙げられた「=」又は「≒」の根拠理由の殆どが私には「≠」の根拠理由に思えました。例えば、「武の在位期間は478年から502年、雄略の在位期間は456年から479年」は私には「武=雄略」の根拠ではなく「武≠雄略」の根拠に思えました。1959年のことでした。しかし、それ以上深く疑ってみることはありませんでした。
 私が次に「倭の五王」に興味を持ったのは、古田先生の第2書『失われた九州王朝』(朝日新聞社 1973年8月8日発行)に接した時でした。物語として古代を語るのは夢がありこの上なく楽しいのですが、古代史学においては科学的な「史実」の確認が基本であり、その作業はevidence-basedでなければなりません。古田先生は『失われた九州王朝』において、「倭の五王」の時代を含めて九州王朝に関するevidence-based historyを垂範して下さいました。
 とはいえ、「倭の五王」の時代は卑弥呼の時代に比べて情報量が少なく、同時代史料といえるものは『宋書』と高句麗好太王碑くらいしか知られていません。そのために、「倭の五王」が「どこにいたか」「何をしたか」に関するevidence-basedな解明が進んでいないと言わざるを得ません。
その様な中にあって、河内春人先生の近刊『倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア』(中公新書 2018年1月25日発行)は、「倭の五王」の時代を学ぶ者にとって必読の書であると考え、河内先生に特別講演をお願い致しました。
 このセミナーでは、河内先生のお話をお聴きし、『失われた九州王朝』をもう一度読み返すことにより、古田先生の古代史学の研究方法を再確認した上で、「倭の五王」の時代のevidence-based historyについて建設的な議論が盛り上がることを期待しています。
 このセミナーは、研究者のみならず、古代史に関心を持つ全ての人を歓迎します。このセミナーが、若い人々が真実の古代を覗く窓になれば幸いです。
このセミナーは、大学セミナーハウスと多元的古代研究会、東京古田会、古田史学の会及び東海古代研究会が共同で開催します。
実行委員長 荻上 紘一
 

■特別講演 「五世紀の倭王権とその実体」    河内春人(関東学院大学准教授)

 従来、五世紀以前の列島における支配のあり方については、記紀の記述を主軸としたうえでその他の史料を記紀の叙述に合わせるかたちで理解することが多かった。ヤマト政権の成立について記紀には、神武東征、四道将軍派遣、ヤマトタケルの遠征、神功皇后の三韓平定など軍事的な拡大として記している。しかし、考古学的な実態を勘案するとヤマト政権の軍事的成立という視点は成立しない。また、記紀に記される皇統譜は、それが成立した八世紀の皇位継承を念頭に置いて再編集されたものであり、五世紀の王権の実態を示すものではない。本講演では、五世紀の倭王権について外からの視点で記された中国・朝鮮史料と考古学的成果に基づいて、その実像について探るものである。
 

河内春人先生プロフィール

関東学院大学経済学部准教授。1970年生れ。博士(史学)。
著書に『倭の五王-王位継承と五世紀の東アジア』(中公新書、2018)、『日本古代君主号の研究』(八木書店、2015)、『東アジア交流史のなかの遣唐使』(汲古書院、2013)など。

■講演

【セッションⅠ】 文献を徹底して読む                  
■そうだったのか「倭の五王」                                大越邦生
【要 旨】古田の古代史を可視化し、市民に広げる活動をしている。セミナーでは4~6世紀の倭王に焦点を絞り、いくつかのトピックから全体を俯瞰する。参加者にヒントを示し、議論の活性化にひと役かえれば良いと願っている。
■『宋書』から倭国の中心地を読み解く                    大墨伸明
【要 旨】倭国王の所在地を「平西将軍」や「西服衆夷六十六国」の記述から、近畿とする説がある。『宋書』にみる倭国の方位、「平西将軍」の群像、「服する」という真意を読み解くと、その王がいたのは九州であった。
■卑弥呼・壹与から倭の五王への変遷                     橘高 修
【要 旨】狗奴国との抗争を有利に展開するために魏・西晋へ朝貢した卑弥呼と壹与から百年の時を隔てて、韓半島への侵攻のために中国王朝へ朝貢する「倭の五王」時代への変遷を、宋書倭国伝・梁書や三国史記の記述などから探る。
 
【セッションⅡ】 倭の五王は何処にいたか
■倭の五王は太宰府に都していた                      内倉武久
【要 旨】「倭(ヰ)の五王」は日本に渡来し、卑弥呼や景行天皇らを生んで列島の王者に上りつめた紀(姫)氏の一派であり、都を太宰府市に置いていた。後継の磐井は袁氏・継体天皇に滅ぼされて王者の座から降ろされた。
■「倭の五王と都城」および古代国家形成と都城問題             草野善彦 
【要 旨】一元史観には「国家誕生と都城・首都の形成」という視点が完全に欠落している。「倭の五王論」においても「倭都の所在地論」が見えない。世界史における古代国家論の共通認識を踏まえてこれらの問題を論ずる。
■「倭の五王」の時代の考古学―古田武彦「筑後川の一線」の再評価―     古賀達也   
【要 旨】「倭の五王」の王都を論じる場合、考古学が主たる研究分野となる。『宋書』に倭国王都の記事がないからだ。古田武彦氏が論じた「筑後川の一線」という概念はその考古学に基づいており、再評価されるべき仮説である。
■「太陽の道」は倭王の居所を指し示す                   長谷川宗武(谷川修)
【要 旨】福岡都市圏にある〈3つの弥生遺跡そばの神社〉は東西に直列し春分秋分夏至冬至の日の出を礼拝する祭場で、古墳時代以降は太宰府がそのような祭場だった。その場所は、歴代中国史書の記述する倭国中心部に一致する。

 
【セッションⅢ】 倭の五王時代の日本列島 
■「倭の五王時代の関東」                             田中 巌
【要 旨】倭の五王時代の列島―とくに関東―の様子を、記紀の記述、風土記や氏族の書き残したもの、さらには中国の正史が描く列島の様子などを繋ぎ合わせ、東国とくに関東の5C~7Cの様子を概観してみたい。
■武具・防御遺構の分布から見た“倭の五王”の活動領域とその中心               大下隆司
【要 旨】祖禰躬擐甲冑跋渉山川不遑寧處:五世紀に最新鋭兵器・武具を装備し、その軍事的卓越性により各地に進出した“倭の五王”軍団の活動領域とその本拠地はどこか、考古出土物の分析から推定します。
 

■スケジュール

11月13日(土)
 11:30~      受付・昼食
 13:00~              開会
 13:30~ 15:30 特別講演(河内春人先生)
 15:40~ 18:30  セッションⅠ
 18:30~              夕食
 19:30~ 21:30   情報交換会
 
11月14日(日)
    9:00~ 12:00  セッションⅡ
  12:00~              昼食・休憩
  13:00~ 14:20  セッションⅡ(質疑応答)
  14:30~ 16:10  セッションⅢ
  16:10~      閉会
  16:30~              解散
 

■古田武彦記念古代史セミナー実行委員

荻上 紘一(委員長)
大墨 伸明
大越 邦生
荻野谷正博
橘高 修
竹内 強/畑田 寿一
西坂 久和
冨川 ケイ子
和田 昌美

■お問い合わせ

公益財団法人 大学セミナーハウス セミナー事業部
〒192-0372 東京都八王子市下柚木1987-1
TEL:042-676-8512(直)FAX:042-676-1220(代)
E-mail:seminar@seminarhouse.or.jp
URL:https://iush.jp/