セミナー・イベント

古田武彦記念古代史セミナー2020
2020年11月14日(土)~15日(日)

日程 2020年11月14日(土)~15日(日)
参加対象 このセミナーに関心のある方ならどなたでも参加できます。
定員 60名(先着順)
参加費 社会人15,000円、学生(会員校7,500円・一般校8,000円)
*参加費には宿泊、食事、受講費、消費税を含みます。
会場 大学セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1)
※交通案内はこちら
申込方法 こちらの申込フォームからお申し込みください。なお、他の申込方法を希望される方は、下記までお電話ください。
☎042-676-8512
申込締切 2020年11月6日(金)
主催 公益財団法人 大学セミナーハウス
共催 多元的古代研究会、東京古田会、古田史学の会、古田史学の会・東海
●このセミナーは、「ハイブリッド方式」での開催を予定しています。即ち、通常通りセミナー会場に御来場頂いて参加して頂く他に、インターネット会議システム(Zoom など)を用いて御自宅などから参加して頂くことも可能にすべく準備を進めています。詳細は追ってお知らせ致します。
●当法人は新型コロナ感染症対策として様々な取り組みを行っております。
 詳しくはこちらをご覧ください。

『「邪馬台国」はなかった』Revisited and Further Developments

  古田武彦先生の古代史学の研究は、『史学雑誌』78 編9 号(史學会 1969 年9 月20 日発行)に掲載された「研究ノート 邪馬壹国」(pp. 45~83)でスタートし、古代史学界に大きな衝撃を与えました。古代史学の研究者を対象に刊行されるこの学術雑誌が一般の読者に読まれることは殆どなかったと思われますが、先生はその内容を一般の読者に向けて解説した『「邪馬台国」はなかった─解読された倭人伝の謎─』(朝日新聞社 1969 年11 月15 日発行)を通して、全ての日本国民に語りかけました。卑弥呼の国は博多湾岸にあり、その国名は「邪馬臺国」ではなく「邪馬壹国」であったことを理路整然と主張するこの本を読んだ人々は、学校で教えられた古代史との違いに驚き、目から鱗が落ちたことでしょう。しかし、最も注目すべきことはその結論ではなく、そこで用いられている学問の方法です。
 研究遂行において古田先生が用いた「武器」は「論理」です。先生は、「論理の導くところに行こうではないか。たとえそれが何処に到ろうとも。」を座右の銘として、客観的に論理を展開することに徹しました。根拠資料の客観的な活用に基づき客観的且つ緻密な論理を展開することによって史実に迫る、これこそが古田先生の古代史学の研究方法です。
 今回このセミナーを企画するに当たって、ミネルヴァ書房版の『「邪馬台国」はなかった』を丁寧に読み返してみました。驚いたことに、50 年前に読んだ時とは随分印象が違いました。50 年前には気付かなかった疑問等がたくさん見つかり、先生が御存命ならば是非お聞きしたいと思いました。
 このセミナーでは、『「邪馬台国」はなかった』をもう一度読み返すことにより、古田先生の古代史学の研究方法を再確認した上で、関連するテーマのその後の発展について建設的な議論が盛り上がることを期待しています。
 このセミナーは、研究者のみならず、古代史に関心を持つ全ての人を歓迎します。このセミナーが、若い人々が真実の古代を覗く窓になれば幸いです。
 このセミナーは、大学セミナーハウスと多元的古代研究会、東京古田会、古田史学の会及び古田史学の会・東海が共同で開催します。
実行委員長 荻上 紘一
【実行委員】
大墨 伸明
 荻野谷正博
橘髙      修
     竹内    強
西坂 久和
冨川ケイ子
和田 昌美

■講演

【セッションⅠ】  それは「邪馬台国」ではなかった                   
■「邪馬壹国の方法」と新たな展開  大墨伸明
【要 旨】「臺」を神聖至高の文字ととらえ、「邪馬臺国(邪馬台国)」はありえないとする論証には批判もある。『三国志』の中の「臺」を再検証し、「邪馬臺国」はやはりありえない国名であることを論証する。
■そうだったのか「邪馬台国」 大越邦生
【要 旨】古田武彦先生の古代史を普及させるために、地域のセンターを中心にワークショップや連続講義などを実施している。どんな内容をどんな方法で広く市民の皆さんに伝えているか、活動状況を実演し報告する。
 
【セッションⅡ】 行程・里程、裸国・黒歯国
■「道行き読法」と投馬国・狗奴国の位置  谷本 茂
【要 旨】『「邪馬台国」はなかった』で示された「道行き読法」を復習・再確認し、投馬国、狗奴国の位置について、既存の説を整理した上で、新視点から蓋然性の高い場所を考え、考古学的出土物の分布との整合性も検証する。
■アンデスの岸に至る大潮流
-古田武彦氏はどのような論理で倭人は太平洋を渡ったと考えるに至ったか-  大下隆司

【要 旨】古田氏の仮説は『「邪馬台国」はなかった』で公表された。その後の研究を踏まえた2007 年エクアドル実地調査に同行したので、その調査概要を報告するとともに、最新の発掘情報を紹介する。
 
【セッションⅢ】 女王国のありか・卑弥呼の遺跡
■裏付けられた「邪馬壹国の中心は博多湾岸」 正木 裕
【要 旨】故古田武彦氏が唱えられた「邪馬壹国の中心は博多湾岸である」ことの正しさを、様々な考古学上・文献上の「新たな発見・知見」にもとづいて証明する。
■邪馬壹国の官職名について  鈴岡潤一
【要 旨】『 魏志倭人伝』には「觚」という文字のつく三つの官職名がある。殷周期の青銅器の名である。 なぜ、殷周期の青銅器がここに登場するのか。その謎解きには、「夏后少康」も手掛かりとなるのではないかと考える。
■卑弥呼が実施した政治体制と官位  内倉武久
【要 旨】卑弥呼は呉王夫差の末裔と考えられ、その拠点は太宰府、或は吉野ケ里であったらしい。夫差から600年余りの年月が経ってはいるが、彼女が実施した政治体制は、呉、あるいはそれ以前の周の制度をそのまま復元させた面もあるとみられる。
 
【セッションⅣ】 一年に二回歳をとった倭人
■古代戸籍に見える二倍年暦の影響 ―「大宝二年籍」「延喜二年籍」の史料批判―  古賀達也
【要 旨】古田武彦氏は、倭人伝に見える倭人の長寿記事( 八十~百歳) 等を根拠に、二倍年暦の存在を提唱された。二倍年暦による年齢計算の影響が古代戸籍に及んでおり、それが庚午年籍(670 年)に遡る可能性を論じる。
■二倍年暦の中国伝播説について  中村通敏
【要 旨】古田武彦氏が『「邪馬台国」はなかった』で、倭人国は「二倍年暦」の世界であると論じた。その縄文文明は、大きな流れとして南方から日本列島に到来し、中国大陸に伝播した、と説く。この壮大な仮説の当否を論じる。
■「魏略曰其俗不知正歳四節但計春耕秋収為年紀」について  富永長三
【要 旨】『三国志』魏志倭人伝中のこの斐松之注が、安本美典・古田武彦両氏によって「二倍年暦」の根拠とされた。しかし「明帝紀」の正歳の用例と較べて見れば誤読は明らかであろう。


 
☆ 今年のセミナーでは一般講演の募集はしませんが、その代わりに「ポスターセッション」の場を設けます。ポスター発表を御希望の方は事前に事務局までお申し出下さい。
 

スケジュール

11月14日(土)
 11:30~ 受付・昼食
 13:00~ 開会・来賓ご挨拶・記念撮影
 14:15~ セッションⅠ
 16:30~ セッションⅡ
 18:30~ オリエンテーション・夕食
 19:30~ 情報交換会
 
11月15日(日)
  9:00~ セッションⅢ
12:00~ 昼食・休憩
13:00~ 古田先生の思い出(続編)
13:30~ セッションⅣ
16:30~ 閉会・ 解散
 
 

古田武彦記念古代史セミナー実行委員

荻上 紘一(委員長)
大墨 伸明
荻野谷正博
橘高 修
竹内 強
西坂 久和
冨川 ケイ子
和田 昌美

お問い合わせ

公益財団法人 大学セミナーハウス セミナー事業部
〒192-0372 東京都八王子市下柚木1987-1
TEL:042-676-8512(直)FAX:042-676-1220(代)
E-mail:seminar@seminarhouse.or.jp
URL:https://iush.jp/