セミナー・イベント

第9回新任教員研修セミナー

アクティブ・ラーニング、その導入から深化へ
募集は2019年3月中旬からです。 
 
      日程  2019年9月2日(月)~4日(水)2泊3日(決定)
      場所  大学セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1)

 近年の日本の大学教育では、たしかな知識や技能を身につけるとともに、分野や立場の違いを超えて協働することのできる知性を育むことが求められています。また、激しい変化の時代を豊かに生き、社会に貢献していく能力の基盤となるような、学び続ける姿勢や力を培う教育も切実に希求されています。こうしたかつてないほどの期待と要求に応えるべく、多くの大学に導入されたのがアクティブ・ラーニングであることは言うまでもありません。しかし、そうした学びを引き出していくべきわたしたち大学教員の理解やスキルは必ずしも十分ではない、というのが実感ではないでしょうか。
 アクティブ・ラーニングは、導入から量的な拡大という段階を経て、今まさに質的深化が問われる時代へと突入しています。そうした深化に資するために、本セミナーでは、アクティブ・ラーニングを円滑かつ効果的に実施する上で不可欠な相互理解や人間関係の構築に始まり、発達障害などの困難を抱えた学生への対応に至るまで、アクティブ・ラーニングの基礎、理論、様々な実例などを3日間にわたって体験的に学び、参加者がそれぞれ担当している授業を質的に深化させる機会を提供します。
 大学セミナーハウスは、大学教員相互の交流を図ることによってわが国の大学教育の向上・発展に寄与することを目的としており、今年度も学術・文化・産業ネットワーク多摩との共催で国公私立大学の枠を越えた合宿形式の新任教員研修セミナーを企画しました。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
 

プログラムの概要

【セッション1】
アクティブ・ラーニングに向けた関係性作り
SPAファシリテータ 佐藤順子

【セッション2】
相互理解を深め、人間関係を築くコミュニケーション・ワーク
東京女子医科大学看護学部准教授 諏訪茂樹
大学での新しい仲間との出会いは、生涯の友を得る貴重な機会となる。しかし、社会経験の乏しさから人間関係を上手く築けず、深入りし過ぎてトラブルになったり、孤立してしまったりする学生もいる。学生の仲間づくりをサポートし、新しい環境への適応を促すコミュニケーション・ワークを紹介する。

【セッション3】
大学生の育った環境、受けてきた教育――「高大接続」の視点から――
東京農工大学グローバル教育院教授 藤井恒人
今年の大学入学者の多くは2000年(平成12年)生まれである。いわゆる“脱ゆとり世代”の彼らが育った環境、受けてきた教育をまず概観する。また「高大接続改革」、「学習指導要領の改訂」などの進捗も踏まえ、大学教員が接する学生の特徴、留意点を参加者間でいっしょに考えたい。

【セッション4】
アクティブ・ラーニングの理論と実際
明星大学明星教育センター特任准教授 福山佑樹
アクティブ・ラーニング(AL)は高等教育において定着したといえるが、闇雲に導入されているケースも残念ながら存在する。このセッションではALが求められるようになった背景など、その基本的な考え方に触れるとともに、文理それぞれの実践例を紹介し、ALを効果的に授業に取り入れるためのヒントを提供する。

【セッション5】
アクティブ・ラーニングを機能させるための半期の授業設計・1コマの授業設計
芝浦工業大学教育イノベーション推進センター教授 榊原暢久
学生が授業の到達目標に達するようにアクティブ・ラーニングを機能させるには、事前の授業設計が必要である。半期の授業設計部分では、授業の到達目標を確認し、その評価方法、授業方法、授業外学修課題について考える。1コマの授業設計部分では、発問を取り入れた1コマの授業構成について考える。

【セッション6】
多様性が活きる学びを目指して
明星大学副学長・人文学部教授 菊地滋夫
発表者が経験した授業における失敗の歴史を振り返り、試行錯誤しながら取り組んできたアクティブ・ラーニング型授業を紹介する。そして、その過程で気づかされた「多様な学生が助け合い、支え合いながら、能動的に授業に参加すること」の意義について、今日の高等教育の課題を踏まえて論じる。

【セッション7】
「わかる」を深め「考える」を育む反転授業の基本
首都大学東京大学教育センター准教授 伏木田稚子
反転授業とは、講義動画の視聴を中心とする事前学習と、対面での個別指導や双方向型の学習活動を組み合わせた手法を指す。本セッションでは、知識の習得・適用という観点から、①学習目標の明確化、②講義動画の作り方、③学習活動のデザインについて、実践的な知見を共有したい。

【セッション8】
困難を抱える学生の理解のために――合理的配慮を踏まえて――
明星学苑法人本部課長 村山光子
2018年度の高等教育機関進学率は81.5%と過去最高となっている。進学率の高まりとともに多様な学生が大学等へ入学する中、特に発達障害を中心とする困難を抱えた学生への対応について、2016年4月に施行された障害者差別解消法および合理的配慮の視点から参加者の皆さまとともに検討・共有したい。

 

タイム・スケジュール

第1日目 9月2日(月)
13:00~  開会 
13:40~15:40  【セッション1】
16:00~18:00  【セッション2】
18:00~18:10   オリエンテーション 
19:00~             情報交換会 

第2日目 9月3日(火)
  9:00~10:30  【セッション3】
10:40~12:10  【セッション4】
13:00~16:30  【セッション5】
16:40~18:10  【セッション6】
19:00~             情報交換会 
 
 
第3日目 9月4日(水)
  9:00~10:00  【セッション7】
10:10~12:00  【セッション8】
12:00~12:30   閉会、解散 
 

新任教員研修セミナー運営委員

<委員長>明星大学副学長・人文学部教授 菊地滋夫
東京女子医科大学看護学部准教授 諏訪茂樹
明星大学明星教育センター特任准教授 福山佑樹
首都大学東京大学教育センター准教授 伏木田稚子
東京農工大学グローバル教育院教授 藤井恒人

お問い合わせ

 公益財団法人 大学セミナーハウス・セミナー事業部
 TEL:042-677-0141(直)FAX:042-676-1220(代)
 E-mail:seminar@seminarhouse.or.jp
 URL:https://iush.jp/
 〒192-0372 東京都八王子市下柚木1987-1