セミナー・イベント

第8回新任教員研修セミナー
2018年9月3日(月)~9月5日(水)

期日 2018年9月3日(月)~5日(水)2泊3日
募集対象 国公私立大学で授業を担当する新任教員の方。年齢不問
募集人員 40名(先着順)
参加費 50,000円
(大学セミナーハウス会員校教員 35,000円、学術・文化・産業ネットワーク多摩会員 45,000円)※参加費には宿泊(2名1室)・食事・資料代、消費税を含みます。
会場 大学セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1)
※交通案内はこちら
申込 こちらからお申込みください。
 
申込締切 お申し込み受付中です。
主催 公益財団法人 大学セミナーハウス
共催 公益社団法人 学術・文化・産業ネットワーク多摩

趣旨

 20 世紀の終わり頃から、教育のパラダイム転換は急速に進みました。「教員が何をどれだけ教えたか」を重視する見方は、「学生が何を学び、何ができるようになったのか」へと劇的に変わりました。主語は「教員」から「学生」になり、前者がどんなに立派なことをたくさん教えても、後者がそれを学ばなければ教育として失敗であることが明確になったのです。
 さらに、今日、問われているのは、後者が「何をどのように学んだのか」ということです。急速なグローバル化やAIの発展などに象徴される、予測困難で変化の激しい時代において、大学教育では、あらかじめ与えられた問いに対して、各人が競い合って正解を探り当てるようなやり方ではなく、多様な他者と協働して問題を発見し解を見出していく学びが求められています。そうした学びは、「深いアクティブ・ラーニング」と短く言い換えることができます。唯一の正解がない複雑な問いへのチャレンジは、基礎的な知識・技能の獲得や定着に重きを置く初等中等教育以上に、大学教育にふさわしい創造的な学びではないでしょうか。
 また、このような学びを引き出す教育活動は、適切な振り返りを通して、継続的に改善が図られなくてはなりません。教員が自らの教育活動を改善し、その成果を記録し、提示し、きちんとした教育業績評価へとつなげることの重要性は、今後ますます高まるものと予想されます。第8回新任教員研修セミナーでは、そのためのツールとなるティーチング・ポートフォリオについて基礎から学び、理解することをも目指します。かつて大学教員の業績評価といえば研究業績が中心でしたが、教育業績もそれに劣らず重要視される時代を迎えた今、今回のセミナーは、新任教員が自らのキャリアをより豊かに築く一助となるものと考えます。
 大学セミナーハウスは、大学教員相互の交流を図ることによってわが国の大学教育の向上・発展に寄与することを目的としており、今年度も学術・文化・産業ネットワーク多摩との共催で国公私立大学の枠を越えた合宿形式の新任教員研修を企画しました。ここで集中的に取り組むことになるのは、今日の大学教育に求められている、まさに多様な他者と協働して問題を発見し解を見出していくような創造的な学びそのものです。この研修を通して希望の種を受け取った参加者は、各大学にそれを持ち帰り、学生諸君と同僚教職員との協働のなかで、色とりどりの花を咲かせることが期待されます。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

セミナーの到達目標

(1) 自分が担当する授業を「学生が主体性を持って多様な人々と協力して問題を発見し解を見出していくアクティブ・ラーニング」へと転換するために必要なことを説明できるようになる。
(2) 自らの教育活動を改善し、その成果を記録し、提示し、教育業績評価へとつなげるツールとしてのティーチング・ポートフォリオの目的、仕組み、特徴などについて説明できるようになる。
 

プログラム

■アクティブ・ラーニングに向けた関係性作り
セミナーハウス・プロジェクトアドベンチャー(SPA)ファシリテータ 佐藤順子

■アクティブ・ラーニング講座
1.多様性が活きる学びを目指して
明星大学副学長/人文学部教授 菊地滋夫
2.アクティブ・ラーニングの基礎理論と実際
明星大学明星教育センター特任准教授 福山佑樹

■ワークショップ
1.ティーチング・ポートフォリオチャート作成体験WS
芝浦工業大学教育イノベーション推進センター教授 榊原暢久
2.相互理解を深め、人間関係を築くコミュニケーション・ワーク
東京女子医科大学看護学部准教授 諏訪茂樹
3.対応が困難な学生理解のために―合理的配慮を踏まえて
明星学苑法人本部企画部課長 村山光子

タイム・スケジュール

■第1日目 9月3日(月)
13:00~ 開会
14:40~ アクティブ・ラーニングに向けた関係性作り
18:00~ 夕食・情報交換会

■第2日目 9月4日(火)
 9:00~ アクティブ・ラーニング講座1
10:40~ アクティブ・ラーニング講座2
13:30~ ワークショップ1
18:00~ 夕食・情報交換会

■第3日目 9月5日(水)
 9:00~ ワークショップ2
11:00~ ワークショップ3
12:30~ 閉会
13:00  解散

参加者の声

★SPAプログラムは体を動かす中でゲーム感覚の動機づけと心理的に打ち解けた環境をつくることができた。グループの一体感を一気に引き上げる効果があり、初日の配置がとても有効だった。
★チームワークを意図的に高めることは難しいが、このSPAプログラムでは自然にいつの間にかチームワークが高まっていた。
★実体験に基づくお話はとても共感できた。今まで自分一人で不安に思っていたことが、周りの先生も同じように悩んでいることが分かり、気持ちが楽になりました。
★BRD*(Brief Report of the Day)方式は学生の主体性を引き出す有効な教育方法だ。早速、自分の授業にも取り入れたい
★アクティブ・ラーニングの一般的な手法は複数組み合わせることが可能であり、工夫次第で教育効果を高められる。特に今回自分のグループで取り上げたSTT(Student Team Teaching 学生チームティーチング)は、すぐに自分の授業に導入したい。
★発達障害の判断基準がまだ明瞭でないとのことで、当人に対するラベリングにならないように慎重に対応することが重要。当事者の尊厳を保障しながら当事者の学びがより円滑になるように、潜在的な社会的障害を顕在化して、制度的な保障に目を向けていきたい。
*授業時間内に完成させる小レポートの積み重ねを軸とした授業
 

お問い合わせ

 公益財団法人 大学セミナーハウス・セミナー事業部
 TEL:042-677-0141(直)FAX:042-676-1220(代)
 E-mail:seminar@seminarhouse.or.jp
 URL:https://iush.jp/
 〒192-0372 東京都八王子市下柚木1987-1