日本大学短期大学部建築・生活デザイン学科 様
2013年9月5日~7日ご利用
ものづくりワークショップ
今夏も八王子セミナーハウスにて、サマーセッション(夏期集中授業)の「ものづくりワークショップ」を実施させていただきました。お世話になりましたセミナーハウスの方々に、あらためて御礼を申し上げます。
今回のワークショップでは昨年にひきつづき竹を用いて、「みんなで座れる竹のベンチをつくろう!」という課題に取り組みました。1年生を対象にした授業で9名が参加し、3つのグループに分かれて共同で作品づくりをすすめました。制作にあたっては、つぎの3つの条件を守らなければなりません。1)二人以上が座れること、2)曲線をなんらかのかたちでデザインに組み込むこと、3)持ち運びできること。曲線を使わなければならない、ということで、はじめは難しさがあったかもしれません。しかし、割り竹のアーチがもうひとつのアーチを支えるユニークな構造をもつ作品(アーチ×アーチ・チェアー)、二人で座るとはじめて安定する揺りかごのようなベンチ(ゆりかごシーソー・チェアー)、丸竹をつなぎ自在にかたちを変えられる寝椅子(竹畑)、などいずれもアイデアに溢れた、独創的な作品がつくられました。
材料となる竹はセミナーハウス敷地内の竹林から、参加者自身が切り出し加工しなければなりません。ほとんどの参加者は、のこぎりや鉈(なた)など使った経験がありません。金物は一切用いず、接合部はしゅろ縄を用いて手作業で堅結していきます。苦労しながらも、力を合わせて最後までつくり上げたことに、満足感もひとしおでした。
夕食後には特別講師を迎え、“夜話”を開催しました。昨年にひきつづき、沖縄の名護市庁舎、今帰仁村中央公民館などの設計で知られる建築家丸山欣也先生(ATELIER MOBILE、NPO法人有形デザイン機構)にご参加いただき、貴重なお話をうかがいました。膨大な数の直筆のスケッチをご披露いただき、建築を学び始めたばかりの1年生に、ものづくりへの向き合い方とも言うべきものを教えていただきました。技術面で毎年サポートしていただいている鈴木晋作さん(アトリエ・ぽむ)、美濃輪朋史さん(Landscape Design &Agriculture)からは、日本のみならず世界各地でのワークショップの様子を紹介いただき、大学の教室のなかでは知り得ない広い世界へ学生の目を誘っていただきました。
このワークショップの授業も今年で6年目となりました。同じ釜のめしを食いながら、と言いますが、短期間ながら学生同士、学生と教員が時間を共有し、制作に集中することはキャンパスのなかではなかなかのぞみ得ません。みんなで意見を交換しながら、紙に描いたデッサンがしだいにかたちになっていくプロセスをともに経験したことが、なによりの収穫だったように思います。
このような形態の授業が可能となっているのも、セミナーハウスの皆さんのご協力によるもので、道具の手配や活動のサポートについて今年もたいへんお世話になりました。いつも暖かく接していただいているスタッフの方々に対し、あらためて御礼申し上げます。
今回のワークショップでは昨年にひきつづき竹を用いて、「みんなで座れる竹のベンチをつくろう!」という課題に取り組みました。1年生を対象にした授業で9名が参加し、3つのグループに分かれて共同で作品づくりをすすめました。制作にあたっては、つぎの3つの条件を守らなければなりません。1)二人以上が座れること、2)曲線をなんらかのかたちでデザインに組み込むこと、3)持ち運びできること。曲線を使わなければならない、ということで、はじめは難しさがあったかもしれません。しかし、割り竹のアーチがもうひとつのアーチを支えるユニークな構造をもつ作品(アーチ×アーチ・チェアー)、二人で座るとはじめて安定する揺りかごのようなベンチ(ゆりかごシーソー・チェアー)、丸竹をつなぎ自在にかたちを変えられる寝椅子(竹畑)、などいずれもアイデアに溢れた、独創的な作品がつくられました。
材料となる竹はセミナーハウス敷地内の竹林から、参加者自身が切り出し加工しなければなりません。ほとんどの参加者は、のこぎりや鉈(なた)など使った経験がありません。金物は一切用いず、接合部はしゅろ縄を用いて手作業で堅結していきます。苦労しながらも、力を合わせて最後までつくり上げたことに、満足感もひとしおでした。
夕食後には特別講師を迎え、“夜話”を開催しました。昨年にひきつづき、沖縄の名護市庁舎、今帰仁村中央公民館などの設計で知られる建築家丸山欣也先生(ATELIER MOBILE、NPO法人有形デザイン機構)にご参加いただき、貴重なお話をうかがいました。膨大な数の直筆のスケッチをご披露いただき、建築を学び始めたばかりの1年生に、ものづくりへの向き合い方とも言うべきものを教えていただきました。技術面で毎年サポートしていただいている鈴木晋作さん(アトリエ・ぽむ)、美濃輪朋史さん(Landscape Design &Agriculture)からは、日本のみならず世界各地でのワークショップの様子を紹介いただき、大学の教室のなかでは知り得ない広い世界へ学生の目を誘っていただきました。
このワークショップの授業も今年で6年目となりました。同じ釜のめしを食いながら、と言いますが、短期間ながら学生同士、学生と教員が時間を共有し、制作に集中することはキャンパスのなかではなかなかのぞみ得ません。みんなで意見を交換しながら、紙に描いたデッサンがしだいにかたちになっていくプロセスをともに経験したことが、なによりの収穫だったように思います。
このような形態の授業が可能となっているのも、セミナーハウスの皆さんのご協力によるもので、道具の手配や活動のサポートについて今年もたいへんお世話になりました。いつも暖かく接していただいているスタッフの方々に対し、あらためて御礼申し上げます。
日本大学短期大学部建築・生活デザイン学科 教授 田所辰之助
准教授 山﨑 誠子
助手 星 和磨
非常勤講師 高安 重一
准教授 山﨑 誠子
助手 星 和磨
非常勤講師 高安 重一
今年は、当セミナーハウスの「大学生のための総合アートセミナー」の一環として開催いただいきありがとうございました。素晴らしい作品ができあがり、達成感に溢れた皆さんの笑顔がとても輝いています。1日目の朝は、時折強い雨が降って心配しましたが、大きな影響が無くてホッといたしました。竹でこれほどきれいな曲線を描けるとは…毎年、見事な作品に関心しています。次回も楽しみにしています。
(総合アートセミナー事務局)